Slapp Happy w/ Big Picture Star Pine's Cafe, http://www.est.co.jp/mc/wawon/mandala5/index.html 2000/5/13, 19:00-22:00 - Big Picture (Phew, Dowser, 千野 秀一, etc); Slapp Happy (Anthony Moore, Peter Blegvad, Dagmar Krause). 1970年代に活動した伝説的なポップ・トリオ Slapp Happy のここ数年の再活動を 受けての来日ツアーの初日の公演を観てきた。ライヴ活動をほとんど全くしない 彼らは、ライヴは1984年 (?) の ICA, London でのライヴ以来ということになる。 もちろん、日本初公演。1980年代の初頭に聴いて以来、ずっと _Sort Of_ (1971) や _Casabranca Moon_ (1974) といったレコードで楽しんできただけに、どういう ステージをするのかが楽しみだった。 Krause の少々ファニーな歌声が魅力的、とはいえ、基本的にポップであるので、 それほど音楽的な斬新さは期待できるバンドではない。そういうバンドなだけに、 Krause の歌声が硬かったのが残念。特に、高音がほとんど出ていなかった。 音については、いままで聴いてきたレコードの音を頭で思い浮かべて補っていた、 というのが、正直なことろだ。ポップとはいえ、folk 的で静かな曲が多いので、 ノリのようステージが楽しめるわけでもないし。ラストの "Blue Flower" と アンコールの最後でやった "Casabranca Moon" (2回目) では、それなりに盛り 上がったが。 こじんまりと使ったシンプルなステージが印象的だった。ステージに向かって 左手に Blegvad、右手に Moore、中央に Krause、なのだが。Blegvad と Moore の 背のすぐの所にスクリーンを置き、舞台を小さく三角に切って使っていた。 Krause 以外はほとんど座って演奏し、大きな動きは無い。天井も 2m 余りの ところまで下げていることもあって、部屋の片隅でこじんまりと演奏している ような演出になっていた。基本的にライティングは無しで、その代わりに、 Blegvad と Moore のスクリーンに向かってそれぞれの正面から比較的抽象的な ビデオ映像が明るめに投影されており、3人もそのビデオの投影の中に浮かび上がる ようになっていた。それだけで、ぐっと洒落た感じになっていた。それが、この ライヴで最も楽しめたところだったろうか。 もちろん、ファンとしては、キャミソール風の肩の黒いワンピースドレス姿の Dagmar Krause が生で歌うのを観ることができただけでも嬉しいのだけれども…。 長い来日ツアーの初日なのに、20時から約2時間という長いステージを観せて くれたし。 前座は、カルト的な人気のある女性歌手 Phew のプロジェクト Big Picture。 いつもは、一人、ステージの上でマシンを操作しながら歌うのだが、今回は、 千野 秀一 が一緒。といっても、凛々しい歌声もいつもどおり。たいして打ち込み ・サンプリングによる音作りが変ったとは思わなかった。前座30分余りという 短いステージだったし、Slapp Happy の印象が強くて、それほど印象が残って いないのだけれど。 2000/5/13 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕