Burnt Friedman _Con Ritmo_ (Nonplace, 3, 2000, CD) - 1)Los Corraleros 2)Demolition Derby 3)Octrahedal Spherical Caffufle 4)Platin Tundra 5)Escape The Night 6)Destination Unknown 7)Das Wesen Aus Der Milchstrasse 8)Gondel - Performed by The Disposable Rhythm Section. Burnt Friedman (key,vibes), Josef Suchy (g), Bernie The Bolt (b), Nico "Nuez" Pulsilamo (perc), Atom Heart (moog), etc Burnt Friedman & The Nu Dub Players, _Just Landed_ (~scape, 004CD, 1999, CD) をリリースしたばかりの Burnt Friedman が ~scape 傘下の自分自身のレーベル Nonplace から新作をリリースした。 _Just Landed_ は、それをリリースしたレーベルの色もあって dubwize な minimal techno だったが、この作品は The Disposable Rhythm Section というバンドによる もので、はるかに生演奏色濃い。実際、ライヴ音源が用いられているのだ。 音は、1970年代に MPS のようなドイツのレーベルがリリースしていた jazz rock を 連想させられるところがある。特に、Feder Rhodes 風の keyboard の音はもちろん、 Burnt Friedman が演奏する楽器の中に vibes があるため、それをフィーチャーした 曲など、The Dave Pike Set とかを思い出すわけれども。ま、vibes をとってみても、 Dave Pike のような力の入ったものでも、Gary Burton のようなハイテクでもなく、 ポツポツと雰囲気を出すように用いられている感もある。これは、他のパートにしても そうで、jazz rock 風味なところに着目して聴くと弱い。 やはり、DJ感覚というか techno や dub を通過した組み合わせ方がポイントだろう。 そういう点では、dub 風の曲と jazz rock 風の曲が分かれすぎているかな、と思う。 The Nu Dub Players でやっていることも、どんどんやってよいように思うし。 と、否定的に書いたが、実際のところ結構楽しんで聴いている。もうひと頑張りで とても面白い音になりそうなだけに惜しい、と思っている。Burnt Friedman は、 Can の drums 奏者 Jaki Liebezeit ともセッションをしているようだし、 1960〜70年代に MPS や ECM とかのレーベルで活動していた jazz rock な背景を 持ったベテラン・ミュージシャンとセッションするとかして、大化けして欲しい 気もするのだが。 2000/7/16 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕