Mika Pohjola & Yusuke Yamamoto _Sound Of Village_ (Splasc(h) World Series, CDH824.2, 2001, CD) - 1)Dandelion 2)Tom's Favorite Treats 3)Bulan Mei 4)Ultimatum 5)The Center Of The Universe 6)A Chant For The Procurator 7)Nature's Choice 8)Exchange Place 9)Season's Greetings 10)Desert Urbanism 11)Berceuse 1823 12)Praeludium Und Variationen 13)Designs And Shapes 14)Sound Of Village 15)Things To Come - Recorded 2000/5/20. - Mika Pohjola (piano,herpsichord,Fender Rhodes), Yusuke Yamamoto (percussion,drums,berimbau,talking drum,clay flute,voice). Finland 出身で New York を拠点とする piano 奏者 Pohjola と、日本出身の 打楽器奏者 Yusuke Yamamoto の2人による jazz / improv. の duo による 去年にリリースされたCDだ。横濱ジャズプロムナード 2002 での演奏が気になって CDを聴いてみたら、ライヴより良く感じたので紹介したい。 即興ベースとはいえ、所謂イデオムを排するとかそういうものではなく、むしろ、 ある程度取り揃えている旋律やリズムを時々に応じて繰り出していくという 感じの演奏だ。berimbau や talking drum のせいか、仮想の国の folk-influenced jazz という感もある佳作だ。 classical (印象派あたり) も連想させられる Pohjola の piano は綺麗なのだが、 確かに、保守的な印象を受けるときもある。このアルバムでは herpsicord や Fender Rhodes の音色も耳を惹く。CD全体が多様な感じになって良いように思う。 しかし、このCDで最も気に入っているのは、Yamamoto の「歌う」ような感じで リズムを刻むところ。打楽器の音の組み合わせに旋律というより歌心みたいな ものを感じるのだが、「歌う」といっても打ち込み的で、techno 〜 breakbeats 的なセンスを感じる。大学では vibraphone を専攻していたようで、そのセンス なのかもしれないが。"Tom's Favorite Treats" など、そのリズムと piano の 組み合わせも新鮮に聞こえるように思う。 2002/06/09 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕