Andrew Drury _A Momentary Lapse_ (Innova, 581, 2003, CD) - 1)The Schwartzes 2)Salal 3)Vaexjoe Kollektiv 4)Copalis 5)Geek's Revenge 6)Some Powerful Women/Why 7)Anniversary Of Non-Marriage 8)Guanajuato 9)Keep The Fool - Eyvind Kang (violin), Briggan Krauss (alto saxophone,clarbone), Chris Speed (tenor saxophone,clarinet), Myra Melford (piano), Mark Dresser (bass), Andrew Drury (composer,drum set). Ed Blackwell に師事し New York の jazz / improv. シーンで活動する Seattle 出身の drums 奏者 Andrew Drury のリーダー作。Wayne Horvitz 制作 による _Polish Theater Posters_ (Red Toucan, 1998) に続く2作目というが、 聴くのはこれが初めて。6tetの中でリーダーが最も知名度低いだろうか。 知名度が低いとはいっても、Drury が Dresser が叩き出すギクシャクしたビート は、Anthony Braxton や Gerry Hemmingway のバンドでの Dresser - Hemmingway のリズム隊に聴き劣りしない。テーマもキャッチがあるし、Kang の高く煽る violin の音や、Krauss や Speed の強い reeds の音など、フロント陣も攻撃的だ。 しかし、このバンドを最も引き締めているのは、Melford の piano だ。フロント 陣の音の間隙を縫ってガンガン打ち込まれる強い piano の音が、気持ち良い。 Melford がリーダーの The Same River, Twice では、Speed や Dave Douglas (tp) のバッキングに回りがちだったのが、嘘のようだ。ゆったり華のあるソロを聴か せるときもあるし、_Alive In The House Of Saints_ (harART, CD6136, 1993, CD / hatOLOGY, 2-570, 2001, 2CD) に次ぐ彼女の名演だろう。 2003/06/15 嶋田 TFJ 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/