Silvia Iriondo _Tierra Que Anda_ (Los Anos Luz, LAL023, 2003, CD) - 1)Alas De Plata 2)La Arenosa 3)Zamba De Ambato 4)La Cocinerita 5)De Negras Y Negros 6)Vamonos Vida Mia 7)Vidalero 8)Coplas Al Agua 9)Tun, Tun 10)Viejo Cantor 11)Waque / Las Baras De Mi Chivato 12)Alpa Puyo 13)La Cruzadita 14)La Nostalgiosa - Musical Concept by Silvia Iriondo. Coproduced by Egberto Gismonti. Recorded 2002/5-6. - Silvia Iriondo (vocals), Quique Sinesi (guitar), Mono Hurtado (contrabass), Patricio Villarejo (cello), Mario Gusso (percussion), Lilian Seba (piano); Mario Silva (percussion), Mariana Grisiglione (chorus), Juan Quintero (guitar,vocals), Silvina Gomez (percussion). アルゼンチン (Argentine) の folklore をバックグラウンドに持つ女性歌手 Silvia Iriondo の4枚目のアルバムだ。といっても、今までの3枚の作品は 聴いていない。最近のアルゼンチンの面白い動きをすくい上げているレーベル Los Anos Luz からのリリースで、共同制作者に ECM / Carmo レーベルを拠点に 活動するブラジル (Brazil) の guitar 奏者 Egberto Gismonti が名を連ねて いるということで聴いてみた。 Sinesi の爪弾くアコースティックなギターを主軸に、曲によって、cello、 contrabass、piano いった楽器がゆったりとした演奏で脇を固め、打楽器の 叩くリズムは控えめ、という音作りは、共同制作の Gismonti のグループを 思わせるものがある。曲調も "zemba" とジャンル分けされている曲を中心に、 かなりブラジルのものに共通するものがあるように思う。スペイン語で歌われ ているものの、ポルトガル語との区別がちゃんと付かない者にとっては、 彼女の発音発声の感じ (特に高音の響かせ方) も Gas Costa などのMBPの 女性歌手のものと近く聴こえ、ブラインドでブラジルの作品だと言われたら、 信じてしまうような音だ。 録音も良く、通常の楽器でわなくオブジェ類を叩いているのではないかと 思うような音が多用される打楽器の音が、音空間に立体感を作りだしている。 澄んだ感じの残響なども、ECMの音作りとも共通するものが感じられる。 泥臭さがほとんどなく、洗練された制作になっているのも、ここでは生きて いるように思う。 ちなみに、ディスコグラフィによると前2作 (_Rio De Los Pajaros_ (Epsa, 1995) と _Coplas Para La Luna_ (Epsa, 1998) も、Gismonti が制作に関わっていない ものの、Sinesi や piano 奏者 Carlos Aguirre (ブラジルの post-ECM 的な レーベルである Nucleo Comtemporaneo からリーダー作あり) らがバックを つとめている。この音作りはこの作品に始まったものではないのかもしれない。 sources: Silvia Iriondo, http://www.silviairiondo.com.ar/ Los Anos Luz, http://www.laldiscos.com/ 2004/01/04 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/