Andreas Georgiou _Asate_ (Libra Music, LM028-2, 2003, CD) - 1)Nea Selini 2)Dhoron Exagnismou 3)Let The Spirit Flower 4)Rainforest 5)Anthos Porfiron 6)ISA 7)Asate 8)Sukuma Twende - Recorded 2002/9-2003/4. - Andreas Georgiou (classical guitar,16-string acoustic guitar, 15-string acoustic,vocals), Savina Yannatou (vocals), Eberhard Weber (5-string electric double bass), Airto Moreira (percussion,birds,wind,drums,vocals), Harris Lamprakis (caval) Andreas Georgiou はキプロス (Cyprus) 出身でギリシャ (Greece) の jazz シーンで 活躍する guitar 奏者だ。前作の _Vananda_ (Libra Music, LM016, 1998, CD) が 気に入っていたこと、Savina Yannatou と彼女の率いる地中海の伝統的な音楽を 演奏するプロジェクト Primavera En Salonico の Harris Lamprakis が参加して いることで、より roots 色濃い作品になっていることを期待したのだが、それほど ではなかった。確かに、caval をフィーチャーした "Dhoron Exagnismou" や "Asate" に東地中海っぽさを感じるが。 _Vananda_ を聴いたときに Georgiou の guitar は Egberto Gismonti みたいと 感じたのだが。この作品は、ブラジル (Brazil) の Airto Moreira の打楽器の音色 もあってブラジル色は上がったように思う。Georgiou と Moreira がスキャットで かけあう "Rainforest" や "Isa" など特にそうだ。そういう音作りの中で、 Primavera En Salonico と違いメリスマをあまり効かせないハイトーンの漂うような Yannatou のスキャットを聞くと、Flora Purim との共通点を感じてしまう。 もう一癖欲しいが、気持ちよく流して聴かれる一枚だ。それに、jazz を介して だろうが、Brazil 音楽の要素も、東地中海方面のroots-oriented jazz に浸透 しているのだなぁ、と感慨深い一枚だった。 sources: Libra Music, http://www.libramusic.gr/ Adreas Georgiou, _Vananda_ のレビュー, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/CdD/02031301 2004/03/14 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/