Kluster TU Eggman (渋谷) 2004/04/10, 15:30-17:00 - Kimmo Pohjonen (accordion,voice,electronics), Samuli Kosminen (electronics), Pat Mastelotto (drums,electronics), Trey Gunn (Warr guitar), Heikki Iso-Ahola (surround sound design). フィンランド (Finland) の accordion / live electronics のデュオ Kluster (Pohjonen, Kosminen) と、テキサスはオースティン (Austin, TX, USA) を拠点に 活動するデュオ TU (Mastelotto, Gunn) のジョイントプロジェクトが Kluster TU だ。 ちなみに、TU の2人は1994 以降の King Crimson のメンバーでもある (Gunn は 2003年末に脱退している)。 2年前に Pohjonen のソロでのライブパフォーマンスを観ているのだが、その時の いかにも electronica 世代を思わせるパフォーマンスとは大きく異なり、むしろ、 rock 的なライブだった。歌詞のある歌唱が無いこともあり、1970s の jazz rock 〜 Prog. rock 的な感じだろうか。普通の electronic guitar は使われていないし Kosminen や Mastelotto はラップトップ・パソコンも操り、サラウンドな音弄りも していたが、音圧もあるラウドな音でのタテノリのビート感は、まさに rock。 Pohjonen のパフォーマンスも、まるでサウンドオブジェのように accordion を 扱った前のライブと異なり、まるで electric guitar を扱う rock のミュージシャン のようだった。時に複雑に刻まれるリズムもビシっと決まっていたし、accordion と Warr guitar のかけあいもカッコよかった。その点では楽しめた。 しかし、これだけ音がラウドになってしまうと、ライティングはまだしも、音響の サラウンド効果などほとんど効果が無いとも思ってしまった。むしろ音数を少なめに 音の隙間も巧く使う jazz / improv. の live electronics なアンサンブル (Evan Parker Electro-Acoustic Ensemble とか) のような編成の方がサラウンドな 音響効果が生きそうだし、そういう編成でのライブも観てみたいように思った。 Sources: Kimmo Pohjonen, http://www.kimmopohjonen.com/ Pat Mastelotto, http://www.patmastelotto.com/ Trey Gunn, http://www.treygunn.com/ Kimmo Pohjonen & Maria Kalaniemi ライブレビュー, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/CdD/01081201 2004/04/10 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/