Gabriele Mirabassi _Latakia Blend_ (ENJA, ENJ-9441-2, 2002, CD) 1)Girotondo 2)Gorizia 3)My Mixture 4)Passacaglia 5)Isfahan 6)Non Che Resta Che Chora 7)Segura Ele 8)Burley E Perique 9)Michelone 10)Les Vieux Allemands 11)Hotel Danubio - Recorded 2002/2/1-3. - Gabriele Mirabassi (clarinet), Luciano Biondini (accordion), Michel Godard (tuba). Gabriele Mirabassi はイタリアはペルージャ (Perugia, Italy) 出身の clarinet 奏者だ。1990年代に入って jazz / improv. の文脈で録音を残すようになっている。 この ENJA に残したリーダー作は、Rabih Abou-Khalil のバンド仲間3人で制作 されている。 clarinet - accordion duo の roots-oriented jazz といえば、Gianluigi Trovesi - Gianni Coscia もあり珍しくないが、これに tuba が加わり雰囲気が大きく 変わっている。まるで、ミニマルな Balkan brass なのだ。Godard のぐいぐい 引っ張っていくような tuba のベースラインが、ノリを作りだしている。 Mirabassi の強めの clarinet の音による速いフレーズや、歯切れ良く弾かれる Biondini の accordion もあって、全体としてノリの良さが楽しめる作品だ。 もちろん、小編成ならではの柔軟性もある。3者が役割りを離れて自由に演奏し かなりオフな緊張感高めの展開になるときもあれば、レジスタンスの歌を元にした 哀愁の waltz "Gorizia" をしっとり聴かせたり、いつのまにか Pixinguinha の choro "Segura Ele" になっていたりもする。そういう変化に富んだ展開も楽しい 作品だ。 sources: ENJA (Matthias Winckelmann), http://www.enjarecords.com/ Gabriele Mirabassi, http://www.ijm.it/mirabassi.html Gabriele Mirabassi, _Latakia Blend_ on ENJA, http://www.enjarecords.com/c9441.htm 2005/03/27 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html