Soundz From Germany 2005 Tokyo Shibuya O-East & Shibuya O-Crest (渋谷) 2005/05/02,03 「日本におけるドイツ2005/2006」関連イベントとしてドイツ (Germany) の electronica / pop のショーケース的なライブが行われた。そのうち、 2日目の Shibuya O-East での Lali Puna と Mouse On Mars のライブを観てきた。 Lali Puna Shibuya O-East 2005/05/03, 20:15-21:15 - Valerie Trebeljahr (vocals,electronics), Markus Acher (electric bass), Christoph Brandner (drums), Christian Heiss (electronics). Lali Puna はミュンヘン (Munich) 出身 (といっても、韓国 (Korea) 生れ ポルトガル (Portugal) 育ちとのことだが) の女性歌手 Trebeljahr のバンドだ。 彼女のソロプロジェクトとして1998年に始まり、現在は Tied & Tickled Trio の Acher と Brandner らを加えた4人編成になっている。今まで、_Tridecoder_ (Morr Music, MM002, 1999, CD)、_Scary World Theory_ (Morr Music, MM023, 2001, CD)、_Faking The Books_ (Morr Music, MM044, 2004, CD) の3枚の アルバムをリリースしている。 CDで聴いている限りでは、micro house 的な電子音のテクスチャと Stereolab の ような淡泊な pop さを併せたような静的な音楽性もあって、あまりライブ向きでは 無いのではないかと予想していた。しかし、実際はラウドな音でドライブ感ある ライブを楽しませてくれた。 舞台下手の Heiss の出す micro house 的な音のテクスチャもライブではダンス フロア仕様のそれだったし、舞台奥の Brandner の drums は indie pop 的なノリを 叩き出していた。 しかし、CD とは異なるドライブ感の鍵は、舞台上手で動きまわりながら弾く Acher の electric bass だ。リードを取るのは 1980s New Wave 流儀だが、歌うように旋律を 弾くというよりも刻むようなフレーズは Young Marble Giants の Philip Moxham を 思わせるものだ。そして、そういうベースラインが、低く淡々とした Trabaljahr の 歌声に合っていた。 Trebeljahr は舞台中央で少し足でリズムを取る程度で機材を弄りながら歌うのだが、 淡々とクールに、というより、少しはにかむような可愛らしい表情をよく見せて いたのも、とても印象に残った。 Mouse On Mars Shibuya O-East 2005/05/03, 21:30-22:30 - Andi Toma (electric bass,electronics), Jan St. Werner (electronics), Dodo Nkosi (drums). 1990年代前半にデュッセルドルフ (Duesseldorf) から出てきたなバンド Mouse On Mars は、drums の Nkosi を加えたトリオ編成でのライブだった。 ライヴを観たのは初めてだ。舞台上手にラップトップPCその他機材の机に向かう St. Werner、下手にほとんど electric bass を弾き続ける Toma という舞台だった。 ライブで観るは初めてだが、ギクシャクとした electro とでもいうビート感は CDと変わらず。しかし、drums がいるせいか、想像以上に rock 的なステージングに 感じられた。特に、リズムを壊し過ぎて踊れなくなるような所もあるのだが、 そういうブレイクがあって、そこで客が声をあげて盛り上がるあたりがそうだ。 演奏のノリは良くて踊って楽しめたけれど、自分の耳には若干音圧が高過ぎで 辛かった。細かい音のテクスチャがあまり楽しめなかったのは残念だった。 sources: Soundz From Germany 2005, http://www.faderbyheadz.com/event/soundzfromgermany/ Lali Puna, http://www.lalipuna.de/ Mouse On Mars, http://www.mouseonmars.com/ 2005/05/04 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html