Mahala Rai Banda 六本木ヒルズアリーナ 2005/05/04, 18:30-20:00 - Aurel Ionita (vocal,violin), Aurel Bosnea (baritone), Viorel Oprica (trumpet), Georgel Cantea (trumpet), Marian Dinu (drums), Mihai Enache (darbuka), Stephane Karo (darbuka), Sorin Constantin (voice,clarinet,saxophone), Marian Enache (vocal,accordion), Cristinel Cantea (tuba bass), Marin Tudor (doublebass,bass guitar), Rona Hartner (dance), etc ルーマニアのブカレスト (Bucharest, Romania) 郊外のジプシーゲットー (Gypsy ghetto / マハラ, mahala) で結成されたバンドのライブを観てきた。 violin もいるが、基本的に Gypsy brass band に drums + electic bass の リズム隊を加えた編成だ。メンバーの中には、Taraf de Haidouks の親類もいる。 アルバム _Mahala Rai Banda_ (CramWorld, CRAW31, 2004, CD) にいまいち ノリきれていなかったこともあり期待していなかった。実際のライブも、 低音系の brass の本数を減らして electric bass を入れているせいか、 もしくは屋外のPAの限界か、Fanfare Ciocarlia のライヴほど迫力ある音が 響いているようには感じなかった。drums + electric bass も rock 的な 8ビートを叩きがちで、durbuka の刻むリズムを単調にしてしまうように感じ られるときもあった。そういう点では不完全燃焼だった。 しかし、屋外ステージという開放的な感じが良かったのか、女性ダンサーたちの 華のある踊りと歌 (特に、歌も歌った女性ダンサーは、ちょっと茶目っ気ある 感じがとても良かった) に乗せられたのか、お祭り気分が楽しめたライヴでも あった。 お祭り気分になれたのは、周囲の客に恵まれたということも大きいかもしれない。 自分のいた下手のステージ近くには、ルーマニア人らしき客が20人程いたのだが、 彼らがまさにお祭り騒ぎしてしていたのだ。手を打ったり、ベリーダンス風に 踊ったりするのはもちろん、一緒に歌ったり、肩を組んで輪になって踊ったり、 ミュージシャンに声をかけたり。伝統的な曲のせいか、彼らはイントロだけで 何の曲か判かり、それで盛り上がれてしまうのだ。ミュージシャンや女性ダンサー たちも、ルーマニア人の客がそこに集まっているのに気付いていて、そこ向けの サービスもするし。ライヴな音楽に合わせてそういう人達を間近で観ているだけで、 お祭り気分が楽しめたように思う。 sources: Mahala Rai Banda @ Crammed Discs, http://www.crammed.be/craworld/crw31/index.htm Divano Production, http://www.divanoprod.com/ Mahala Rai Banda 来日公演2005 @ プランクトン, http://www.plankton.co.jp/mahala/index.html 六本木ヒルズアリーナ, http://arena.roppongihills.com/ 2005/05/04 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html