Stoyan Yankoulov / Elitsa Todorova _Drumboy_ (self-published, 2005, CD) - 1)Drumboy 2)Razdumka 3)Drum-Taka 4)Euphoria 5)Dream 6)Divdilii 7)Woodpecker 8)Poppy's Dance 9)Djunjuria 10)Old Dobry 11)Ishiret - Produced by Stoyan Yankoulov, Elitsa Todorova and Ivo Hristov. - Stoyan Yankoulov (vocal,drums,percussion,tupan,drumboy), Elitsa Todorova (vocal,percussion); Peter Ralchev (accordion) on 6; Theodosii Spassov (kaval) on 8; Ivo Papasov (clarinet) on 11. Stoyan Yankoulov はブルガリア (Bulgaria) の伝統的な打楽器 tapan を使う drums / percussion 奏者だ。Ivo Papasov の Gypsy wedding band やブルガリア の伝統的 air-reed 管楽器 kaval の Theodosii Spassov の一連のプロジェクト、 accordion の Peter Ralchev らとの Zig Zag Trio、バルガン (Balkan) の オールスター的なバンド Balkan Horses Band など、ブルガリアだけでなく バルカン界隈の folk/roots-oriented jazz シーンで活躍している。 Drumboy は Yankoulov が女性歌手/打楽器奏者 Elitsa Todorova と始めた 打楽器プロジェクトだ。Todorova は Cosmic Voices of Bulgaria (_Mechmetio_ (Intuition, 2000) というリリースがある) に参加していたことがある。 ブルガリアのポリフォニーで聴かれるような東欧の民謡的な地声の歌唱がベース になっており、それに、Yildiz Ibrahimova を思わせる jazz のスキャットから 発展したような抽象的なヴォイシングも加わる。民謡的な歌唱は強く深く響く ような声がよいのだが、スキャットのような展開 (特に "Dum-Taka") では、 深みがあるというより甘く可愛い感じの声になってしまう。それも愛嬌か。 ゲストが参加した曲もあるが、基本的に2人の percussion が叩き出すリズムと Yankoulov のスキャットがバックトラックだ。ベリーダンスも出来そうなリズム になることは稀で、タテノリ気味のリズムは、ポリリズムといっても techno / breakbeats を通過した後のリズム感覚のように感じられた。 "Drumboy" や "Djunjuria" のような2人の叩き出すアップテンポなリズムに 乗ってTodorova の歌声と Yankoulov の口琴が掛け合っていくような展開が最も 気に入っている。 Ralchev の accordion や Spassov の kaval が参加した曲は、打楽器を掛け合う アウト気味の演奏も緊張感高く良いのだが、Todorova の声が絡まないのが 少々残念だ。Papasov の参加した曲は、Todorova の声が絡むだけでなく、途中で 曲の表情を変えいく感じが面白い曲だ。 制作の Ivo Hristov (Ivo Christov) は、ブルガリアの roots-influenced jazz の レーベル Kuker のジャケットデザインや制作にも関わってきた人だ。Kuker の リリースには Yankoulov が参加した作品が多い。この _Drumboy_ も Kuker から リリースされておかしくない内容だと思うが、どうして自主制作となったのか、 その経緯は不明だ。 soureces: Stoyan Yankoulov, http://www.stoyankoulov.com/ Elitsa Todorova, http://www.stoyankoulov.com/elitsa/ 2005/07/02 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html