数年前にリリースされた作品だが、最近入手して気に入ったので紹介。 Mariana Baraj _Lumbre_ (BAU, BAU1139, 2002, CD) - 1)Yo Soy Como Ll Tigre Viejo 2)La Arenosa 3)Vidala Para Mi Sombra 4)Si Se Acordara 5)Aguita Demorada 6)Zamba Soltera 7)Posadema Linda 8)Y Ya Me Voy 9)Cholita Traidora 10)El 180 11)Vidala De La Copla 12)Solo Luz - Recorded 2002/7. - Mariana Baraj (voice,percussion), Fernando Tarres (guitarra), Jeronimo Carmona (contrabass), Rodrigo Dominguez (saxophones,clarinet,waccra,puccru,percussion), Richard Nant (percussion). 1990年代からアルゼンチンはブエノス・アイレス (Buenos Aires, Argentine) のインデペンデントな音楽シーンで活動してきた女性歌手 / percussion 奏者 Mariana Baraj (父親は saxophone 奏者の Bernardo Baraj) の3年前に リリースされたアルバムだ。 音数少なめのバックに Balaj が淡々と歌う作品だ。彼女の歌声は中音域真っ直 という感じ。スキャットなどの要素はほとんど無く、ゆったり歌っている。 曲は、folklore をベースにしているようだが、それは節回しやちょっとした 語尾に付く癖に感じられる程度だろうか。 バックを演奏しているのは、レーベル BAU (Buenos Aires Underground) を 拠点に活動するミュージシャンだ。アコースティックだが、folklore で使われる 伝統的な楽器は使われておらず、特に bass の使い方など、jazz のニュアンス が強い。Tarres の guitar など、ブラジル (Brazil) っぽく感じるところもある。 アレンジは音数が少なく、すき間をうまく使った音作りになっている。 それもスムースというより、時折リズムや旋律がちょっとアウトになる感じも、 緊張感を感じさせるものだ。そういう所も気に入っている。 clarinet と guitar の掛け合いを bass が支える "Pasadena Linda" や、 bass がぐいぐいノリをつくり出す "Vidala De La Coupa" のような曲が、 特に気に入っている。 ちなみに、この作品をリリースしているレーベル BAU (Buenos Aires Underground) は、ブエノス・アイレスとアメリカのニューヨーク (New York, USA) に拠点を 持つ jazz をメインとしたレーベル。アーティスティック・ディレクションは guitar 奏者でもある Fernando Tarres。アメリカでショーケース的なフェスティバル Buenos Aires Underground Jazz Festival も開催している。 sources: Mariana Baraj, http://www.marianabaraj.com.ar/ BAU (Buenos Aires Underground), http://www.baurecords.com.ar/ 2005/09/11 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html