『横濱インプロ音楽祭2005』 _Yokohama Impromusica Festival 2005_ 横濱エアジン、山手ゲーテ座 2005/10/08-10 10月の頭の週末の横濱といえば jazz フェスティバルの『横濱ジャズ・プロムナード』 だったのだが、ここ数年はプログラムに魅力が感じられなくなり、足が遠のきがちに なっていた。そんな今年は『横濱ジャズプロムナード』とは別に、ほぼ同日程で 『横濱インプロムジカ・フェスティバル』が開催された。 かつて『横濱ジャズ・プロムナード』の会場になっていたハコを使い、かつての 『横濱ジャズ・プロムナード』にあった欧州 jazz / improv のプログラムをそのまま 引き継いたような内容だ。このような分裂別開催になった事情については知らない。 どんな様子になったのかの興味もあって、9日の山手ゲーテ座の会場を覗いてきた。 ま、特に何か変わったという雰囲気でもなかったが。 第一回の今年は、プロ・ヘルヴェティア (Pro Helvetia) 財団の文化イベント・ シリーズ _0406 Swiss Contemporary Art In Japan_ の一環として、スイス特集。 そのうち、観たのは以下の2つ。 Lauren Newton / Urs Leimgruber / Jacques Demierre / Barre Phillips 山手ゲーテ座 2005/09/09, 15:00-16:00 - Lauren Newton (voice), Urs Leimgruber (reeds), Jacques Demierre (piano), Barre Phillips (bass). Newton - Leimbruber duo と Leimgruber - Demierre - Phillips trio が合体した ような 4tet 編成。4tet から ND duo を経て LDP trio という展開と、NL duo、 最後に 4tet という感じで演奏した。 ちゃんと楽器を鳴らすというよりも、こすれたりかすれたりするような音を多用 しての展開だ。といっても、4人でドシャメシャの演奏になったり、NL duo では 歌心もそこはかとなく感じさせる所もあったり。ND duo で grand piano の中に Newton が頭を突っ込んで、声を弦に響かせたりする所も可笑しかった。 凄く良かったという程でもないが、去年に観た Newton - Leimgruber duo with 巻上 公一 より音の種類が増えたこともあってか、普通に楽しめた。 斎藤 徹 / Barre Phillips 山手ゲーテ座 2005/09/09, 17:00-18:00 - 斎藤 徹 (bass), Barre Phillips (bass). アコースティックな contrabass の duo。撥弦の Phillips に擦弦の 斎藤 という 感じで始まった所や、最後の Phillips がドローンのような低音を弓弾きしつつ 微かな旋律を二人で紡ぐような所が気にいった。 2005/10/10 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html