大熊 ワタル + 佐藤 芳明 (Wataru Ohkuma + Yoshiaki Sato) 下北沢 Lady Jane (下北沢), http://www21.ocn.ne.jp/~bigtory/ 2005/12/18, 19:30-22:00 - 大熊 ワタル (clarinet, bass clarinet), 佐藤 芳明 (accordion); こぐれ みわぞう (チンドン太鼓). Cicala-Mvta を率いる clarinet 奏者 大熊 と、ガレージシャンソンショー の accordion 奏者で 自由劇場関連 や 水と油 の舞台作品への参加、最近は 森山 威男 5tet に参加、Cicala-Mvta の準メンバーと活躍中の 佐藤 芳明 の duo を観てきた。変拍子を多用しアップテンポな曲が多いのに、不思議に リラックスして楽しめたライブだった。 バルカン (Balkan) の変拍子の民俗音楽やクレズマー (klezmer、東欧系ユダヤ人 (Jewish) の民俗音楽)、タンゴといった曲 (自作を含む) を演奏した。最後の 2曲でチンドン太鼓が加わって勢いが加速したせいもあってか、コパニッツア (Kopanica。ブルガリア (Bulgaria) の11/16拍子の民俗舞踊のリズム) のような 変拍子のアップテンポな曲を、特に 大熊 のマウスピース無しで吹いたり 2本加えたりのアウトな演奏も交え、勢いよく演奏したのが印象に残った。 (チンドン太鼓の鐘の音は、狭いライブ空間では少々耳障りではあったが……。) 佐藤が 水と油 「甘い罠」 のための曲も、舞台で観たよりずっと激しくなって いたように感じた。 Bela Bartok, "Bulgarian Rhythm" のように比較的抑え目の演奏もあったし、 ロシア (Russia) のアニメーション Yuri Norstein (dir.), _Tale Of Tales_ (1979; 『話の話』) で使われたポーランド (Poland) の tango の曲 Jerzy Petersburski, "To Ostatnia Niedziela (This Is the Last Sunday)" (1935; aka "Utomlennoe Solntse (Weary Sun)" in Russian) のようなゆったり めの曲も印象に残った。Klezmer En Buenos Aires のように、もっと音数少なく 間合いを使ったような演奏も聴いてみたいようにも思ったが、このデュオに 求めるものでもないかもしれない。 sources: 大熊 ワタル / Cicala-Mvta, http://www.cicala-mvta.com/ 佐藤 芳明, http://www.geocities.jp/acc_sssaaatttooo/ 2005/12/19 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html