MZN3 (Kjetil Moester / Per Zanussi / Kjell Nordeson) + Michiyo Yagi SuperDeluxe 2006/11/24, 19:30-22:00 - Kjetil Moester (alto and baritone saxophones), Par Zanussi (contrabass), Kjell Nordeson (drums, percussion); 八木 美知依 (Michiyo Yagi) (箏 (koto)) ノルウェー (Norway) の jazz/imrpov シーンで活動するトリオ MZN3 に、 jazz/improv の文脈でも活動する箏奏者 八木 美知依 がゲストに加わっての ライブを観てきた。短めの前半は MZN3 で、後半は 八木 を加えての 4tet での演奏した。アンコールも2回演奏した。 MZN3 の演奏は、強くブロウすることの多い Moester といい、大まかに言えば Albert Ayler 系の free jazz の演奏だ。しかし、むしろそこからはみ出る 部分が耳を捉えたライブだった。 凄いと感じたのは、drums/percussion 奏者 Nordeson の演奏だ。ほとんど上体を 揺らしたりぜすに落ち着きながらも肘から先が高速に動き、見た目から受ける 印象の倍くらいの手数で、リズムを刻むのだ。その手数の多さと、若干チャカポコ した音色使いは、Tony Oxley を連想されられるところがあった。free 的ではなく 反復感のグルーヴするビートの刻みも気持ちよく、free 的なドシャメシャな展開 になってもその中にグルーブを同居させるときもあった (特に前半のトリオでの 最後の展開)。そのIDM 的というよりも高速 breakbeats 的なグルーブ感も とても気に入った。Nordeson というと School Days での vibraphone くらい しか予備知識が無かったので、この演奏を観られただけでも、ライブを観に行った 甲斐があった。 もちろん、そのグルーブ感は、特に弦楽器陣の寄与も大きい。特に、後半半ばの 八木が 箏 の低音の弦をかき鳴らすところからグルーブを作りだし、それを Zanussi の bass とやりとりしながら展開していくような曲も、気に入った。 しかし、Nordeson の演奏の印象が強烈で、他の印象が薄くなってしまった。 ちなみに、アンコールの2曲は静かめの演奏で、違う面を見せてくれた。 悪くは無かったがアンコールで自分の集中が切れてしまったかもしれない。 sources: MZN3, http://mzn3.grinningtroll.com/ Kjetil Moester, http://www.moester.no/ Per Zanussi, http://www.perzanussi.com/ Kjell Nordeson, http://www.kjellnordeson.com/ 八木 美知依 (Michiyo Yagi), http://www.japanimprov.com/myagi/ 2006/11/25 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html