BassDrumBone _The Line Up_ (Clean Feed, CF065CD, 2006, CD) - 1)Insistent 2)Rainbow 3)The Line Up 4)Sisyphus Effect 5)And Then Some 6)A Cuppa 7)1, 2, 3 8)On Solid Ground 9)Rallier - Recorded 2005/4/24. - Mark Helias (double bass, bass guitar), Gerry Hemingway (drums), Ray Anderson (trombone). ニューヨーク (New York, NY) 出身の bass 奏者 Mark Helias、ニューヘイヴン (New Haven, TC) 出身で Anthony Braxton のグループ出身として知られる drums 奏者 Gerry Hemingway、シカゴ (Chicago, IL) 出身の trombone 奏者Ray Anderson の3人が、loft scese の最中のニューヨークで1977年に結成した jazz のトリオ BassDrumBone (このグループ名を名乗るようになったのは1980s末から) の新録が 出ている。 特に新しい展開を見せているわけではなく相変わらずといえば相変わらずだが、 Helias と Hemingway の繰り出すパワフルなリズムに乗って、ファンキーな フレーズからアウトな展開まで自在に吹きまくる壮快な作品だ。例えば1980年代の _You Be_ (Minor Music, MM8007, 1986, CD) などのいささか辛気臭さもある録音 に比べても、ノリの良い演奏が楽しめるそんな作品だ。 特にこの作品で気に入ったのは Helias の bass。正直に言えば、今までの作品では 若干影が薄かったように思うが、この作品では、時にぐいぐい引っ張るような、 時に軽く歌うような Helias の bass のフレーズに掴まれる。 このアルバムで特に気に入っているのは "Insistent"、"The Line Up"、"A Cuppa" や "Rallier" のようなアップテンポの曲だ。bass に絡む Ray Anderson の trombone の強い音で吹くフレーズも良く、drums がいなくてもノリノリだ。Hemingway の drums も jazz 的なビートをベースにしながらも bass や trombone のフレーズに どんどん切れ込んでくる。 そしてそんな3人の壮快な演奏の魅力を引き出す、迫力あるサウンド作り。録音も とても良いのだ。大きな音で聴くことをお薦めしたい。 sources: BassDrumBone, http://www.gerryhemingway.com/bassdrumbone.html Mark Helias, http://www.markhelias.com/ Gerry Hemingway, http://www.gerryhemingway.com/ Ray Anderson @ Gerry Hemingway, http://www.gerryhemingway.com/anderson.html Clean Feed, http://www.cleanfeed-records.com/ 2006/12/29 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html