Washington DC, USの代表的な独立レーベルTeanbeatの編集盤がMatador配給で 出ている。 Various Artists "Teanbeat 50" (Teanbeat TB50 / Matador, OLE025-2, '94, CD) しかし、この前にアナログ7", 33rpm, 10曲入りの"Teanbeat 100" (Teanbeat, TB100) 編集盤が出ているし、Unrestのアルバムのカタログ番号も100を越えている。 なぜに今頃50なのか、と思っていたら、OPTIONのJAN/FEB 1994号の広告に、 2年遅れてごめんなさい、とあった。はは。 最近は、UKはもちろんUSの独立レーベル界隈のロックの音が面白くない。つい、 ロフト系のジャズやアフリカのポップの方に手が延びてしまう。というわけで、 この編集盤もあまり期待していなかった。が、これはなかなか良いではないか。 もちろん、どうしようもない音も多かったけれども。まだ、ロックも捨てた ものではないな。 全26曲入り。Unrest、Velocity Girls、Courtney Loveあたりの名前が目を惹く。 全部を紹介してもしょうがないので、耳を惹いた音だけ、順番に紹介していく。 Circus Lupus "Marbles" Madison出身のバンドらしい。ベースの太い音にリズムギターが切り込んでいく、 ファンク流儀の曲がよい。ボーカルが平坦だけど、この背景音に合っている。 Autoclave "Dr. Seuss" Washington DC出身。どっかで聴いたことがあると思うのだが…。速度のある 背景にちょっと醒めた感じの女性の歌声がよい。 Courtney Love "Shaniko" 説明するまでもなくLoisがいたバンド。シングル"Highlights" (K IPU22)に収録 されていた曲。 Helter Skillet "The Look Out" Beat HappeningのCalvinと、Kathleenという女性によるプロジェクト。わうった 簡素なギターを背景に、Kathleenが詠唱するというもの。非常に簡素な音だけど 緊張感があってよい。 S.C.U.D. "You Fucking English Bastard" Jersey City出身。Autoclaveと同じような魅力のあるバンド。ベースラインが 特によい。 94/2/1 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕