Steve Coleman, Robin Eubanks, Greg Osby, Cassandra Wilson "Flashback On M-base" (JMT, 514 010-2, '94, CD) - 1)Micro-Move (Strata Institute) 2)Never Give Up (Robin Eubanks) 3)To Perpetuate The Funk (Steve Coleman And Five Elements) 4)Silent Attitude (Greg Osby) 5)Rock This Calling (Cassandra Wilson) 6)Gyrhythmitoid (Greg Osby And Sound Theatre) 7)I'm Going Home (Steve Coleman And Five Elements) 8)Mischief Makers (Greg Osby) 9)Never (Cassandra Wilson) 10)Midtown (Robin Eubanks) 11)Another Level (Steve Coleman) 題名や裏ジャケットの小さなpreviously releasedという文字で判ると思いますが、 4人による新譜ではなく、85年〜91年のM-base界隈の録音の編集盤が出ています。 僕もこのM-base界隈はたまーにCassandra WilsonやSteve Colemanに手を出すくらいで そんなに熱心に聴いていたわけじゃなかったので、ちょうど良い入門盤が出たなと いう感じで買いました。実際にM-baseの入門としてはどうなのか、M-baseマニア (そんな人いるかな?)の方にコメントがもらえるとうれしいです。 そういえば、DIWからもM-baseの編集盤が出ていましたが(ちょっと古い話ですね)、 これはどうなんでしょう? 表のジャケットからわからないデータとして元の収録盤の情報を。 1) Strata Institute "C.I.P.H.E.R.S.Y.N.T.A.X" (Bamboo) '89 2) Robin Eubanks "Karma" (Bamboo) '91 3) Steve Coleman And Five Elements "World Expansion" (JMT) '87 4) Greg Osby "Mindgames" (JMT) '88 5) Cassandra Wilson "Jump World" (JMT) '90 6) Greg Osby And Sound Theatre "Greg Osby And Sound Theatre" (JMT) '87 7) Steve Coleman And Five Elements "On The Edge Of Tomorrrow" (JMT) '86 8) Grag Osby "Season Of Renewal" (JMT) '89 9) Cassandra Wilson "Point Of View" (JMT) '86 10) Robin Eubanks "Different Perspective" (Bamboo) '88 11) Steve Coleman "Motherland Pulse" (JMT) '85 しかし、こうやって聴くと、歌物が目立つせいもあるのかポップですよね(笑)。 Ambitious Loversがロックに並んでるんだから、ロックに並べてあっても不思議が ないような気もする。そんなにテンション高いわけじゃなくて、和んで聴けて しまうので、物足りないといえばものたりないけど。BGMくらいにはなります。 あと、やはり、7)とか9)とかの'86年がJMTの一番面白いときだったか、なんて 思ってしまったりして。けど、Steve Coleman And Five Elements "On The Edge Of Tomorrrow" (JMT, '86)なんてジャケットもかっこよかったし。 しかし、'86年当時はMinor Musicと並ぶドイツの新進気鋭の独立系レーベルって 感じだったけど、いまやPolyGram傘下のJazzレーベルとして、それなりの地位を 築いているなぁ。Minor Musicはどうしているのだろう。PolyGramはIslandの 買収でAntillesとAxiomを獲得しているわけで、これにJMTっていうんだから。 メジャーでこれに対抗(何を対抗するんだ?)できるのはWEAのElektra/Musicianと Elektra Nonsuchくらいではないだろーか。 94/4/12 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕