Burning Spear "100th Anniverary" (Mango, CCD9377, '76/'87, CD) - "Marcus Garvey" 1)Marcus Garvey 2)Slavery Days 3)The Invasion 4)Live Good 5)Give Me 6)Old Marcus Garvey 7)Tradition 8)Jordan River 9)Red, Gold & Green 10)Resting Place - "Garvey's Ghost 11)The Ghost 12)I And I Survive 13)Black Wa-Da-Da 14)John Burns Shank 15)Brain Food 16)Father East Of Jack 17)2000 Years 18)Dread River 19)Workshop 20)Reggaelation - Produced by L. Lindo (Jack Ruby). Arrenged by Winston Rodney. - Winston Rodney (vo), Delroy Hines (vo), Rupert Willington (vo), Robert Shakespeare (b), Aston Barrett (b), Earl "Chinna" Smith (lead g), Valentine Chin (rhythm g), Leroy Wallece (dr), etc 87年にMarcus Garveyの生誕100周年を記念してCD化された、Jamaicaのボーカル・ トリオBurning Spearの76年の代表作"Marcus Garvey" (Island ILSP9377)と、その ダブ盤"Garvey's Ghost"のカップリング盤は、"100th Anniversary"と題されている。 発売当時にGreil Marcus "Real Life Rock"で取り上げられて気になっていたのだが、 当時は3,000円以上して買うのがためらわれた。が、最近は2,000円余りの廉価で 買えるようになったので、今回のセールでやっと買った。2,000円でこの内容は すごくお得だな。 「奴隷だった日々を覚えているかい? "Do you remember the days of the slave?"」 とひたすら繰り返す曲が、Burning Spearのこの作品に入った"Slavery Days"という 曲だということを知ったり(をいをい)と、いろいろ再発見があったんだけど。 ラスタ色が非常に濃いどろどろしたルーツレゲエを予想していたら、拍子はずれ。 音もすっきりしているし、リズミカルでポップですらある。ダブもエコーでどろどろ したものでなく、音の抜き差しをベースにしたさっぱりしたものだし。非常に聴き やすい作品だった。その分だけ、この作品の印象が薄いのだが。 歌とそのダブが全く同じ長さというのも面白い。ひょっとして、ベーストラックは そのままに、音の抜き差しと若干のオーバーダブだけで、ダブを作ったのかな? あと、このカップリングCDの場合、プレーヤーのプログラミング機能を使えば、 ショーケースで楽しめる。作品の印象が変わって面白いので、やってみよう。 94/7/27 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕