TFJです。The Pop Groupの国内盤CD再発のおかげて、最近はその界隈のCDを 店頭でよくみかけるようになっている。が、そんななかで、こんな編集盤が 出ている。お勧めなので紹介。 New Age Steppers "Massive Hits Vol.1" (On-U Sound, ON-U CD10, '94, CD) 80年頃に、パンク(Mark Stewart, Ari Up, etc)やレゲエ(George Oban, Styel Scott, etc)やフリージャズ(Steve Beresford, Lol Coxhill)を巻き込んだ Adrian SharwoodのプロジェクトNew Age Steppersがあった。その当時の作品の 編集盤。全15曲入り。 聴き物はなんといってもVivien Goldmanの歌う"Private Army Dub"。Vivien Goldmanの醒めた歌声と、重く突き進む背景がかっこいい。因みに、"Private Army"の方はNew Age Steppers "New Age Steppers" (Statik, STATLP9) '81に 収録されている。(このアルバムから3曲がこの編集盤に収録されている。) 以前にStatikからCD化されていたが、最近みかけないな。 最近、どうもこのVivien Goldmanが気になる。Vivien Goldman名義のアルバムは 残していないようだが。Prince Far I "Jamaican Heroes"でのバックコーラス といい。The Flying Lizards "The Flying Lizards" (Virgin, V2150) '80での 歌声、特にラストの"Water"なんかすごく格好良い。The Gist "Embrace The Herd" (Rough Trade, ROUGH25) '82で聴かれる歌声もよい。Dennis Bovell "Strictly Dub Wize" (Moving, MTD017)のジャケットにVivien Goldmanの書いた 記事が使われていたりするし。 もちろんVivien Goldmanだけが聴き物じゃない。80年前後のUKのポストパンクの 面白かった一面を知るにおすすめの一枚。 95/8/1 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕