TFJです。ここ1カ月余りはまっているPrince Far Iですが。6月のオフ買い出し 以降に買ったものについて。 Prince Far I And The Arabs "Cry Tuff Dub Encounter Chapter IV" (Trojan, TRLS205, '81, LP) "Cry Tuff Dub"シリーズ最後の第4弾。以前、廃盤か?と言いましたが、ちゃんと 出回っていますね。演奏はThe Arabs。Roots Radicsモノに比べるとリズム感が ちょっと弱いかもしれない。が、その分だけ、メロディアスで感傷的。とくに、 サックスのフレーズが印象的で良い。渋いというよりも、心に染み入る一枚。 ジャケットの抽象画もかっこいい。これも、かなりいい作品だ。おすすめ。 Prince Far I "Dubwize" (Front Line, CDFL9019, '79/'90, CD) "Cry Tuff Dub Encounter Chapter II" (Virgin) '79から8曲、当時の未発表曲 8曲からなる編集盤。"Dubwize"というが、前半の未発表曲8曲はトースティングと そのダブのショーケース。全部で60分余りだが、"Cry Tuff Dub Encounter Chapter II"は全曲収録されていないらしい。どうして削られてしまったんだ。 リズムセクションはSly & Robbie。Chapter IIでは、ピアニカ風キーボードが アクセントになっていると思う。これもなかなか気に入っている、が、実は 未発表だった8曲の方が好きだったりして。 Prince Far I "Black Man Land" (Front Line, CDFL9005, '78,81/'90, CD) "Message From The King" (Virgin) '78から7曲、"Livity" (Virgin) '81から 9曲、の編集盤。演奏はThe Arabs。歌もはいっていたりするのだが、なんか、 全体的にしょぼい。"Cry Tuff Dub Encounter Chapter I"の元ネタのいくつかは "Message From The King"の曲だということがわかったが、聴き比べるとかなり 違う。Overdubbed by Dub Syndicateというクレジットがよくわかる。うむ。 これは、あまりお勧めではない。 あと、"Dubwize"のライナーに、Dubwize offers a solid core of Prince Far I's dub from the late 70's, the height of millitant reggae/dub/punk cross-over. とあるが、実際"Jamaican Heroes"でのAri UpやThe Lounge Lizardsとの関係と いい、感触的が実はかなり(ポスト)パンクに近いような気がする。'80年前後という 時代の感覚なのかもしれない、と思ってしまった。 94/8/1 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕