Marie Pierre "Love Affair" (Trojan, TRLS177, '79, LP) - A1)Choose Me 2)Can't Go Through (With Life) 3)I Believe 4)Somebody Else's Man 5)Nothing Gained (From Loving You) B1)Humanity 2)Rowing 3)My Best Friend 4)Walk Away 5)Over Reacting - Produced by Dennis `Blackbeard' Bovell - Jah Bunny (dr), Dennis Bovell (b,or,synth), Webster Johnson (p), John Kpiaye (g), Patrick Tenyue (tr), Henry Tenyue (trom) Janet Key "Capricorn Woman" '82でバックコーラスを取っている女性歌手 Marie Pierreの、Dennis Bovellの79年制作の作品。というわけで、やはり Dennis Bovell制作だったJanet Keyとどうしても比較してしまう。 背景はThe Dub Bandの核のメンバーだけで、Angus GayeやGeorge Obanの といったAswadのメンバーは参加していない。録音時期もあるのだろうが、 Janet Key "Capricorn Woman"ほど音が派手ではない。 曲はほとんどDennis Bovellによるもので、自作曲中心のJanet Keyと違う。 といっても、ラバーズらしい甘い旋律の歌なのだが。思わず口ずさんで しまうような旋律がないような気がする。その分だけ、印象が弱い。 活動再開してLloyd Charmers制作になってからも、Janet Keyの歌を店で 聴いたりすると思わず耳を傾けてしまうほどJanet Keyの声質が好きだったり するのだが、Marie Pierreの場合はそれほどでもない。(誰かに似ていると 思ったのだが、誰だが思い出せない。) しかし、このレコードにのめりこめない最大の原因は、偏心していて、 微妙に音がふらつくことかもしれない。ターンテーブルのベルトが暑さで へたったかと思って、針を上げようとして気付いたんだけど。うーむぅ。 これはプレスミスだろうか。しくしく。 というわけで、いまいちのめりこめない。つい、久保田さんに頂いたJanet Key "Capricorn Woman"に皿を変えてしまう。 しかし、初期ラバーズってこういう感じだったのかー、って感慨深いものが あるし、80年前後のThe Dub Bandの演奏だっていいし、そんなに悪くはない。 94/8/29 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕