さて、70年代後半のBlack Ark時代のLee Perryの作品の感想/紹介シリーズ 第5弾は、Mango盤廃盤ニュースを知る直前に買っていてよかったこれです。 Junior Murvin "Police And Thieves" (Mango, 162-539 449-2, '77, CD) - 1)Roots Train 2)Police And Thieves 3)Solomon 4)Rescue Jah Children 5)Tedious 6)False Teachin' 7)Easy Task 8)Lucifer 9)Workin' In The Cornfield 10)I Was Appointed - Produced by Lee Perry 僕のようにパンクを聴いていた人なら、The Clash "The Clash" (CBS)での カバーでお馴染みの"Police And Thieves"だ。"The Clash"のUS盤には、Lee Perry制作の"Complete Control"が収録されているくらいだ。The Clashの ささくれ立った"Police And Thieves"や"Complete Control"を先に聴いていた ので、いったいどういう音なんだろうと、聴く前はかなり期待していた。 やはり、背景の音処理がいかにも70年代後半のLee Perryの音だ。実は僕は この作品があまり好きではない。Junior Murvinの歌声は裏声なのだが、 それがどうも苦手なのだ。"Police And Thieves"は確かに、ゆったりして 良い曲なのだが。このゆったりした曲ばかりのようで、他にあまり惹き付け られた曲がないのも、印象が弱い理由かもしれない。Lee Perryの"Reggae Greats"や"Open The Gate"のような中で一曲聴いたら、また違うのかも しれないが。 ま、70年代後半のBlack ArkでもLee Perryの名作といわれる作品群の中に だって、僕の好みにあまり合わないものがあるということで。 さて、70年代後半のBlack Ark時代のLee Perryの作品の感想/紹介シリーズ、 次回はMax Romeo & The Upsetters "War Ina Babylon"の予定です。 94/10/31 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕