はい、こちらTFJです。 Various Artists "Pillows & Prayers" (Cherry Red, BCRF2, '84, VHS) - 1)A Place In The Sun (Marine Girls) 2)It's A Fine Day (Jane) 3)Primitive Painter (Felt) 4)Feathering The Nest (Kevin Hewick) 5)If She Doesn't Smile (It'll Rain) (Fantastic Someting) 6)New Risen (Eyeless In Gaza) 7)On My Mind (Everything But The Girl) 8)Jet Set Junta (The Monochrome Set) 9)Un Homme Et Une Femme (Morgan-Fisher) - Directed by Christopher Robin Collins - 31min, Colour Various Artist "Pillows & Prayers" (Cherry Red, MRED41, '82, LP) という ポストパンクの雰囲気を伝える名編集盤があったのだが、それに引き続いて制作 されたプロモーション・ビデオ集。こんなものがあっただなんて、知らなかった。 単にプロモーション・ビデオを繋いでいるわけではないが、このプロモーション・ ビデオをTVで見ている人がいる、という安易な設定で繋がっている。ううむ。 プロモーション・ビデオは全てChristopher Robin Collinsという人が監督して いるようだが、これがいまいち。はっきり言って、ミュージシャンの安っぽい 演技を見ているとうんざりしてくる。プロモーション・ビデオは記号論的ポルノ グラフィだ、というGrail Marcusの意見ももっともに思えてくる。 単に部屋の中で演奏している(ふりをしている、というのは、音と身振りが全く 合っていないのだ。) Felt "Primitive Painter"などは最低の出来だ。そんな 中では、人をくったようなThe Monochrome Set "Jet Set Junta"が一番いい 出来だと思う。Everything But The Girl "On My Mind"も、ま、いいかな。 プロモーション・ビデオというのは、概して映像がとって付けたかのような 音楽にあまりに従属しすぎたもののような感じを受ける。所詮、音楽を売るため の映像といってしまえばそれまでなのだが。ミュージシャンの安っぽい演技や、 (カラオケの映像のような)歌を説明するかのような安っぽいドラマを見せて、 プロモーションになるんだろうか? と、思うことが多い。そんなことを改めて 考えさせられてしまったビデオだった。ううむ。 94/11/24 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕