はい、こちらTFJです。去年に紹介したアルバムからのシングル。

Massive Attack with Tracey Thorn
"Protection"
(Wild Bunch, WBRT6, '95, 12"33rpm)
- A1)Protection (Underdog's Angel Dust Mix) 2)Protection (Radiation For
The Nation Mix) B1)Protection (The Eno Mix) 2)Protection (J Sw!ft Mix)
3)Protection (Album Version)

Massive Attack with Tracey Thorn
"Protection"
(Wild Bunch, WBRX6, '95, CDS)
- 1)Protection (7" Edit) 2)Protection (The Eno Mix) 3)Protection (Radiation
For The Nation Mix) 4)Protection (J Sw!ft Mix)

Massive Attack with Tracay Thorn
"Protection"
(Wild Bunch, WBRDX6, '95, CDS)
- 1)Protection (Album Version) 2)Protection (Underdog's Angel Dust Mix)
3)Three (Dom T's House Of Fortune Mix)

Massive Attackの2ndアルバム"Protection"から、"Sly"に続いてTracey Thorn (ex-
Everything But The Girl)をフューチャーした表題曲"Protection"がシングルカット
された。アルバムの中で最も好きな曲だったので、迷わず、アナログ/CDともに買った。

"Protection"は6ヴァーションあるのだが、アナログで"7" Edit"を除く5バージョンが
聴ける。CDSはばら売り2枚組で、1枚目の方に段ボールによる(まさに「保護」)2枚目も
収容可能なジャケットが付いている。CDSは収集家向けか。

"The Eno Mix"は、もちろんBrian Enoによるリミックス。雷雨の効果音だけの静寂な
背景からTraceyの歌声が浮かび上がってくることろが、ぞくぞくするほど格好良い。
"Album Version"より、静かで落ち着いた感じだ。

"Radiation For The Nation Mix"は、去年"Black Liberation Dub"連作を開始して
冴えまくっているUKレゲエの重鎮Mad Professorによるダブ。初期のThis Mortal
Coilのなどの音とも共通点を感じる幻想的な仕上がり。これも気持ち良い。

この2ヴァージョンだけのためにシングルを買う価値があると思う。お薦め。
Everything But The Girlが好きな人も是非聴いて欲しい。

残りの2つのリミックスについて。"J Sw!ft Mix"は、いわゆるヒップホップ風の音に
背景を差し替えたもの。これはあまり好きではない。"Underdog's Angel Dust Mix"も
背景の差し替えだけれども。Traceyの歌声と背景の演奏で異なる旋律が流れるのが
奇妙で少し面白い。

CDSの2枚目には"Three"のリミックスが収録されている。ダブ風の緩いアルバムの
ものと対象的に、ダンスフロアを意識したアップテンポのリミックスになっている。

95/01/26
嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕