はい、こちらTFJです。メールオーダーしていたUKの独立系ビデオ会社Visionaryの ヴィデオが届いたので、その中から。 "Destroy All Rational Thought" (Visionary, MJ016, '94, VHS) - 50min, Colour - William Burroughs, Brion Gysin, Antony Balch, Bill Laswell, Material, The Master Musicians Of Joujouka, etc William BurroughsとBrion Gysinという2人のビートニク詩人に関するビデオ作品。 celebrating William Burroughs and Brion Gysin in Dublinという副題がついて おり、Dublin, IRで行なわれたThe Here To Go Showの間に撮られたという映像を 中心に構成されている。 メイキング・オブものっぽいDublinの街中の風景の間に、BurroughsやGysinが Anthony Balchなどと作ったヴィンテージ映像がが挟まれ、MaterialやThe Master Musicians Of Joujouka (The Rolling Stonesとの共演で知られるMoroccoの伝統 音楽集団) の音楽が流れる。 僕が英語についていけない所もあるせいか、映像だけ見ていると、散漫な印象は 否めない。1時間弱の間、集中して観るにはちょっと辛い。しかし、なんとなく 流していると、はっと目/耳を奪われるときもある。 どうせだったらヴィンテージ映像集にすればよかったのに、とも思うけれど、 きっと、ダブリンでのイベントを通してBurroughsとGysinの紹介をするTVの特集 番組のような構成になっているのだろうな、とも思った。そういうTV番組として 観ると、悪くはなさそうだ。 ところで、William Burroughsは"The Naked Lunch"など有名な小説もあり音楽に 関しても有名(?)ロックバンドとの共演もありかなり一般の知名度が高いけれども、 Brion Gysinは知らない人も多いのではないだろうか。けっこう音盤を出して いるようで、入手が容易なものとしては、以下のものがある。 Steve Lacy & Brion Gysin "Songs" (Hat Art, CD6045, '81/'90, CD) これは、朗読の多くはIrene Aebiという女性がしている。ちなみに、ライナーに よるとSteve LacyとBrion Gysinとの共作としては"The Dream" (Saravah, '78)が 最初のものになるそうだ。 Brion Gysin "Self-portrait Jumping" (Crammed / Made To Measure, MTM33, '93, CD) 行きつけの某ジャズ喫茶の壁にジャケットが貼ってあるのは知っているのだが、 なんとなくリクエストしていないので未聴…。クレジットによると、音楽は Ramuntcho Matta (ex- The Stinky Toys, Elli)。Ramuntcho Matta制作のDon Cherry "Home Boy" (Barclay, '85)はひどかったからなぁ…。いやな予感が…。 95/02/14 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕