Pell Mell "Interstate" (DGC, DGCD-24807, '95, CD) - 1)Nothing Lies Still Long 2)Revival 3)Anna Karina 4)Saucer 5)Pound Cake 6)Constellation 7)Blacktop 8)Butterfly Effect 9)Drift 10)Vegitable Kingdom 11)Ether 12)Floating Gate - Produced by Pell Mell. Recorded on 93/8 at Lowdown, SF, CA & on 94/6,10 at Port Apache, Cambrige, MA - Robert Beerman (dr,g) Steve Fisk (p,organ,noises), Greg Freeman (b,h), David Spalding (g,b) インストゥルメンタル・ギターポップのバンドPell Mellの新作は、メジャーの DGCから。表題は彼らの疾走する音にぴったりの"Interstate"だ。高速道路を 走るときにカーステレオで鳴らして欲しい。 80年代初頭頃から活動しており、DGCの前はSSTレーベルから作品を出していた。 メンバーはみな全米に散らばって住んでおり、テープを交換して曲作りをして いる、と聴く。Steve Fiskは、Beat HappeningなどのKレーベルのバンドを多く 制作しておりThe Halo Bendersのメンバーでもある。Greg Freemanは、Barbara Manning (The San Francisco Seals)やThinking Fellers Union Local 282の 制作をしている。 やはり80年頃から活動しているAthens, GAのLove Tractorと同じく、単調に繰り 返すギターのフレーズからなるめまいするような疾走感ある曲はあいかわらず。 メジャーに移籍して、比較的疾走感あるノリの良い曲が増えたような気がする。 Love TractorはかつてKraftwerk "Neon Lights"のカバーを演奏していたが、 Pell MellやLove Tractorといったバンドの曲は、こういった反復を多用した エレクトリック・ポップを人力のギターで再現した感もある。このPell Mellの 新作の"Interstate"という題も、Kraftwerkの"Autobahn"を思わせる。 メジャーからのリリースの上、廉価盤として出ているので、入手しやすいと思う。 ぜひ聴いてみて欲しい。 95/5/2 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕