Misty In Roots "The John Peel Sessions" (Strange Fruit, SFRCD132, '95, CD) - 1)Babylon's Falling 2)True Rasta Man 3)Judgement Coming On The Land 4)Sodom And Gomorrah 5)Bale Out 6)Wise And Foolish 7)Live Up Jah Life 8)Lifeboat 9)Africa 10)New Day 11)Can't Stand It No More 12)Wanderer 14)Own Them Control Them - #1 recorded on 79/6/5, #2-4 on 79/11/27, #5,6 on 80/9/15, #7-9 on 81/5/12, #10,11 on 82/12/15, #12 on 84/2/22, #13 on 86/4/29 70年代後半からはパンク〜ポストパンクの演奏を中心に紹介し続けている 「週4日アナーキックな番組を流しているこの折衷的なBBCのDJ」(by Greil Marcus) John Peelの番組のためのスタジオセッションをリリースしてきた Strange Fruitから、UKレゲエの古参であり、Rock Against Racismの運動を 通してパンクと共闘したMisty In RootsのJohn Peelセッション集が出た。 ベスト Misty In Roots "Chronicles" (Kaz, KAZCD903, '94, CD)と曲目に 重なりがほとんどないうえ、スタジオ盤をあまり出さずにライブ中心に活動 していると噂に聞くMisty In Rootsならではのスタジオライブの演奏が 聴かれる。 79/11/27でのセッションがこの中で一番格好良い。途中でダブワイズになる "Wise And Foolish"も格好良い。70年代後半のUKのルーツレゲエに共通する ひんやりとした重さを感じる。後半になるにつれてだんだんと緊張感が なくなっているような気がするのが、ちょっと気になるが。それでも、 そんなに悪くない。 Jah Shaka, Adrian Sharwood at On-U, Mad Professor at Ariwaや次世代の デジタル・ルーツが、UKのアンダーグラウンドなreggaeシーンを席巻して いる感もあるが、こういうMisty In Rootsのようなバンドにも頑張って欲しい とも思う。去年も、UKでLee Perryと一緒にライブをしたという話があったが、 ベスト盤やセッション集のような形でしかレコードが出ていないというのが、 どうしても影が薄くなる理由のような気がする。 95/06/06 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕