というわけで、さっそく買ってしまいました。カップリングのCDで。 Horace Andy "In The Light / In The Light Dub" (Blood and Fire, BAFCD006, CD, '77/'95) - 1)Do You Love My Music 2)Hey There Woman 3)Government Land 4)Leave Rasta 5)Fever 6)In The Light 7)Problems 8)If I 9)Collie Herb 10)Rome 11)Music Dub 12)Dub Theme 13)Government Dub 14)Rasta Dub 15)Fever Dub 16)Dub The Light 17)Problems Dub 18)I & I 19)Collie Dub 20)Dub Down Rome - Recorded at Harry J. Studio / A&R Recording Studio - Produced and Arranged by Horace Andy and Everton DaSilva, Engineered by Sylvan Morris, Major Little, Dennis Thompson, Dub mixed by Lloyd `King Jammy' James - Horace Andy (vo,g,key), Michael Taylor (b), Leroy Sibbles (b), Leroy `Horsemouth' Wallace (dr), Noel `Jah Malla' Alphonso (dr), Augustus Pablo (key), etc '77年にHungry Townレーベルから出た"In The Light"とダブ"In The Light Dub"が Steve Barrowの再発専門レーベルBlood and Fireから再発された。LPはそれぞれ 別々にリリースされているが、CDはカップリングで20曲78分で1枚になっている。 ジャケットデザインはオリジナルとは違うが、これがかっこ良い。2枚で組みで デザインされている。CDの場合は"In The Light"の方のデザインが表になって いるが、ひっくり返すと"In The Light Dub"の方を表にすることもできるように なっている。(オリジナルのジャケットとレーベルは、ライナーノーツで小さく 見ることができる。) ライナーノーツを読むと、Massive Attackでの活動について多く言及されており、 Massive Attackの成功がこの再発のきっかけになったのかもしれない。Jah Shakaや Mad Professorと作品を作っている、ということも書いてある。 Massive AttackからHorace Andyに関心を持った、とも言える僕にとって、意外に Massive Attackに近い感触の曲があった。特に1曲目"Do You Love My Music"は、 Massive Attackで同じような曲をやっていなかったか、思わず確かめてしまった くらいだ。もちろん、全体としては、あまりMassive Attackに似ていないが。 70年代後半ということで、Yabby You & Horace Andy "Undivided World"のような 泣きの入ったルーツを予想したところもあったのだが、もっと明るい感じだ。 Yabby You "Deliver Me From My Enemy" (Yabby You)と比べても、むしろ、この 曲はYabby You節なのだろう。 ライナーノーツによると、名曲といわれる"Skylarking" (僕は未聴) は、かなり 初期のStudio One時代の作品だ。 "In The Light Dub"は、Lloyd `King Jammy' Jamesによるもの。(当時はまだ Prince Jammyだ。) King Tubbyのスタジオでダブにしたとのことで、なかなか 重く鋭いダブでかっこいいと思う。トラックの抜き差しと、特にエコー中心の 処理で、特に効果音を加えたりしていないように思う。ストイックな感じだ。 この週末は買ってすぐ何回も繰り返して聴いてしまったが、このようなダブとの カップリングCDの場合、BGMとしてならプログラムしてショーケースにして聴き たいものだ。最初っからショーケースの曲順でCD再発にすればいいのに、と一瞬 考えてしまったが、やはりそれは邪道だな。 95/06/12 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕