はい、こちらTFJです。数カ月前から店頭に並んでいたのだけれど、つい買い
そびれて、さらに紹介しそびれていたもの。遅れ馳せながら紹介。

Various Artists
"1 Wildflowers - The New York Loft Jazz Sessions"
(Gravity, 30 00 332, '77/'95, CD)
- 1)Jays (Kalaparusha) 2)New Times (Ken McIntyre) 3)Over The Rainbow
(Sunny Murray & The Untouchable Factor feat. Byard Lancaster)
4)Rainbows (Sam Rivers) 5)Uso Dance (Air) 6)The Need To Smile (Flight
To Sanity) 7)Naomi (Ken McIntyre) 8)73-s Kelvin (Anthony Braxton)
9)And Then They Dance (Marion Brown)

Various Artists
"2 Wildflowers - The New York Loft Jazz Sessions"
(Gravity, 30 00 342, '77/'95, CD)
- 1)Locomotif No 6 (Leo Smith & The New Delta Ahkri) 2)Portrait Of
Frank Edward Weston (Randy Weston) 3)Clarity (Michael Jackson)
4)Black Robert (Dave Burrell) 5)Blue Phase (Abdullah) 6)Short Short
(Andrew Cyrille & Maono) 7)Tranquil Beauty (Hamiet Bruiett) 8)Pensive
(Julius Hemphill)

Various Artists
"3 Wildflowers - The New York Loft Jazz Sessions"
(Gravity, 30 00 352, '77/'95, CD)
- 1)Push Pull (Jimmy Lyons) 2)Zaki (Oliver Lake) 3)Shout Song (David
Murray) 4)Something's Cookin' (Sunny Murray & The Untouchable Factor)
5)Chant (Roscoe Mitchell)

- Produced by Alan Douglas and Michael Cuscuna in association with
Sam Rivers
- Recorded on 76/5/14-23 at Studio Rivbea, NY

70年代後半のNY loft jazzの名セッション集といわれる"Wildflowers"がCD化
された。同時代体験したわけではないし、原盤を持っていないので、原盤との
収録曲の差は判らない。このCDが出た後、中古LPコーナーに出回っているのを
見た限りでは、LPでは5枚出ているようだ。収録時間はそれぞれ順に、70'18"、
63'28"、60'50"。

この"Wildflowers"は、Sam Riversのロフトで76年に行なわれたセッションを
集めたもの。上記の曲目で判るような壮絶な面々による演奏が収録されている。
80年以降の録音のものを中心に聴いている僕にとっては、76年当時はこんな
演奏が行なわれていたのかというのも、興味深い。

どれか1枚を買う、というものでもないのだろうが。1枚目が最も辛気臭い演奏
が収録されているように思う (のは、Anthony Braxtonが入っているからか?)。
ほとんどの曲がサックスがリーダーで、そうでなくてもサックスがフロントに
いる曲が多い。そんな中で、2枚目にはピアノトリオ (Randy WestonとDave
Burrell) の曲が2曲入っていて、ちょっとした変化になっていていい。

と、なかなか楽しめるものになっていると思う。

95/9/20
嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕