Alpha & Omegaは、UKで活動するJohn SprosenとChristine Woodbridgeの2人組。 UKダブ/ルーツといわれる中では比較的名の知られたバンドだが、今年に入って その編集CDが2枚出た。 Alpha & Omega "Dub Plate Selection Vol.1" (Alpha & Omega, A&OCD95, CD, '95) サウンドシステム用のダブ・プレート・ミックスを編集したもの。曲はアルバム からのものという。 Alpha & Omega "Sound System Dub" (ROIR USA, 8216, CD, '95) これは、Alpha & Omega初のUS盤で、編集盤である。過去のアルバムからの曲も 全てこの編集盤のためにリミックスされているだけでなく、12"盤から1曲、 未発表曲が1曲収録されている。 US "Pulse!"誌の広告によると、"Upsetters" influenced soundと書かれている けれども、僕が聴いている限りAugustus Pabloの印象に一番近いように思う。 これは、メロディカ風のキーボードの音のせいだろうか。UK contemporary roots / dubの三大巨頭On-U, Ariwa, Jah Shakaの中では、最もJah Shakaに 近いように思う。けど、この3つに比べたら少し劣るなという気がする。Centry Meets The Music Familyのような音作りの多様さがあってもいいように思う。 比較する方が悪いのだろうが、Blood & FireやPressure Soundの再発のおかげ もあって、70年代のroots reggaeを聴く機会が増えているのだけれども、それ らに比べて、UK contemporary roots / dubは、どうしても物足りなく思って しまうことが多い。reggaeを聴くとなると、そちらの盤に手が伸びてしまう。 95/11/27 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕