Pere Ubu "The Hearpen Singles" (Tim/Kerr, TK957107, '95, 4x7") - 1A)30 Seconds Over Tokyo B)Heart Of Darkness 2A)Final Solution B)Cloud 149 3A)Street Waves B)My Dark Ages 4A)Modern Dance B)Heaven Pere UbuがMercury / Blankと契約する前の'75〜'77年の間にDavid Thomas自身の レーベルHearpenからリリースした7"シングル4枚が、3,000組限定でボックス セットで再発されている。ジャケットは当時のものを再現したものになっている。 当時にDavid ThomasがCrocus Behemothと名乗っていたのがわかったのが面白い。 同時期のPere Ubuのメンバーによる録音でCD化されたPeter Laughner & Friends "Take The Guitar Playing For A Ride" (Tim/Kerr, TK93CD043, '95, CD)が、 かなりフォーク風の音だったので、この頃のPeru Ubuはアコスティックだった のではないか、と思ったが、バンドでの録音は、やはり1st "The Modern Dance" で聴かれるような、奇妙な音だった。 Bauhausのカバーでも有名な"Final Solution"や、1stの表題曲"Modern Dance"の シングルが、オリジナルと同じデザインのジャケットで見られるだけでも、 嬉しい再発だ。 ライナーノーツによると、96年には初期の5枚のスタジオアルバムと、1時間分の 未発表ライブ、70分分のレア曲、全てのシングル曲を収録したCDボックスセットが リリースされる予定。 そのライナーノーツに、「忘れずに」と書かれていた新作、 Pere Ubu "Ray Gun Suitcase" (Cooking Vinyl, COOKCD089, CD, '95) - 1)Folly Of Youth 2)Electricity 3)Beach Boys 4)Turquoise Fins 5)Vacuum In My Head 6)Menphis 7)Three Things 8)Horse 9)Don't Worry 10)Ray Gun Suitcase 11)Surfer Girl 12)Red Sky 13)Montana 14)My Friend Is A Stooge For The Media Priests 15)Down By The River II - Produced by David Thomas. Engineered by Paul Hamann - David Thomas, Jim Jones, Michele Temple, Robert Wheeler, Scott Benedict, etc は、前作 Pere Ube "Story Of My Life" (Imago, 72787-21024-2, '93, CD)まで 暫く続いた録音のよいポップな路線からうって変わって、ちょっとガレージっぽい 録音処理の少々粗めのギターの音が目立つ作品だ。メンバーも、David Thomasと Jim Jones以外は、みな新顔だ。 David Thomasの錯乱気味の歌声は相変わらずだし、少々疾走感も感じるギター バンド風にも聴こえる背景も悪くないのだが、地味な作品だ。 95/12/25 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕