非常に間が開いてしまい忘れかけていた感もある、70年代後半のBlack Ark時代の Lee Perryの作品の感想/紹介シリーズ。第9弾は'95年頭頃にCD再発されたこれ。 Jah Lion "Columbia Colly" (Mango / Reggae Refreshers, RRCD47, '76, CD) - 1)Wisdom 2)Dread Ina Jamdong 3)Hay Fever 4)Flashing Whip 5)Columbia Colly 6)Fat Man 7)Bad Luck Natty 8)Black Lion 9)Little Sally Dater 10)Sata 11)Soldier And Police War - Produced by Lee Perry 70年代後半のLee Perryに独特のくぐもった感じの背景のトラックに、Jah Lionの ちょっとよれた感じのDJが馴染んでいる。特に「ウゥーッ」「ヘーィ」という 間投される声の感じがLee Perryに似ているように思う。(Lee Perryではないか、 という噂も実際に時々みかけるが、別人であるらしい。) トラックもLee Perryの一連の作品で聴いたことがあるものがあって、それが また面白い。元の歌物とJah LionによるDJ物を続けて聴くというものいいだろう。 Susan Cadogan "Fever"のトラックを使った"Hay Fever"では、Susan Cadoganの 歌声も巧く生かされているし。Junior Murvin "Police And Thieves"を使った "Soldier And Police War"を最後に持ってきているのも良い。 Lee Perryの70年代後半の一連の作品をある程度聴いた後に、この作品を聴いた のが良かったのかもしれない。意外に楽しめた。 さて、70年代後半のBlack Ark時代のLee Perryの作品の感想/紹介シリーズ、 次回第10弾は、Blood & Fireによる再発CDが店頭に並ぶのが待たれるThe Congos "Heart Of The Congos"の予定です。 95/12/25 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕