Ghost-in-the-Machine featuring Evan Parker (Leo, LEO LAB CD 018, '96, CD) - Recorded on 93/9/25,26 - Peter Irgens-Moller (p,key,vo), Peter Friis Nielsen (electric bass), Pere Oliver Jorgens (perc,ds), Martin Klapper (amplified objects, dictaphone,tapes,toys), Evan Parker (sax) ジャケット写真の奇妙なオブジェとクレジットにあるamplifired objectsに 惹かれて買ってしまった。実際は、表紙のオブジェはV. Kobzev "Monsters"と いう作品であり、演奏に使われているものとは関係無いようだが。 ライナーノーツと、買った直後にLeo Recordsから届いたインフォメーションに よると、Ghost-in-the-MachineはDenmark出身のピアノトリオ+α。81年から Clinchという名前で活動開始、87年にIngens-Moller, Friis, Jorgensのトリオ となって、Ghost-in-the-Machineという名前でも活動している。Olufsenという レーベルからこの界隈のレコードを出しており、John Tchicaiをバッキングして "Tchicai / Clinch" (Olufsen, '89)という作品も出しているという。この作品に 参加しているKlapperはこのセッションのために加わったようだ。 11曲中8曲が6分以下、最短で2分52秒という曲の短さから、エレキベースや キーボードの使用から、パンクジャズ的な展開を期待したのだけれども、 それほどではなかった。意外にジャズ的に聞えたのはピアノのせいかもしれない。 ビート感はなくぐちゃぐちゃした感じで、あまり展開はないが。amplified objectあたりが活躍していると思われる最短曲"Free Techno"のような変な曲は、 けっこう気に入っているのだが。そういう所をもっと押し出せば際物度が増して 面白かったかもしれない。しかし、これってどう音出しているのだろう、という 興味もある。生でみたほうがいいのかもしれない。 ゲストのEvan Parkerは、というと、ノンブレスはほとんど使わず間欠的に 吹いているが。そんなに派手な役割は演じていないと思う。そのEvan Parkerと いえば、ちょっと古いが。 Evan Parker, Barry Guy, Paul Lytton "The Redwood Session" (Creative Improvised Music Project, CIMP#101, '96, CD) - Recorded at The Spirit Room, Rosse, NY on 95/6/18 - Evan Parker (ss,ts), Barry Guy (b), Paul Lytton (ds,perc), Joe McPhee (tp) が良い。Parker, Guy, Lyttonのよく一緒に演っているトリオで、1曲はJoe McPheeを ゲストに迎えたもの。ちょっとリズム隊が軽くて断片の連射みたいな展開が気に いっている。 しかし、このCreative Improvised Music ProjectiというNYのレーベルからは、 この作品を第1弾に6枚作品が出ているが、いずれもジャケットがジャズらしくない 可愛いイラストになっている。実はそれが一番気に入っていたりする。 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕