Various Artists
"Lead With The Bass II"
(Universal Egg, WWLP17, '96, LP)
- A1)Release The Chains (Centry) 2)Release The Chains (version) (Centry)
3)Rydim (Jah Free) 4)Rydim (version) (Jah Free) 5)Kilimanjaro (Iration Steppas)
B1)Dub Revolution (Disciples) 2)Dub Revolution (version) (Disciples)
3)Weakheart Drop (Armagideon Sounds) 4)Weakheart Drop (version) (Armagideon Sounds)
5)Kilimanjaro (version) (Iration Steppas)

Zion TrainのレーベルWibbly Wobbly World Of Music傘下のUniversal Eggから出た
UKの新しいroots〜dubの動きを捉えた編集盤が出ている。実は去年に出た、
Various Artists "Leed With The Bass" (Universal Egg, WWLP8, '95, CD)の
続編だ。どちらも基本的にショーケース形式で編集されており、WWWM界隈の動きを
知る格好の編集盤だと思う。が、第1編よりも、第2編の方がはるかに良い。

なんといっても、名曲Centry "Release The Chain"、Disciples "Dub Revolution"が
ヴァージョン付きで収録されているのだ。他はどうしても影が薄いが、Jah Free
"Rydim"の跳ねるようなリズムも好きだ。

しかし、これを「新しい」と言っていいのか? とこれを聴いていて思ってしまった。
Centry "Release The Chains"やDisciples "Dub Revolution"は2年前の曲だからだ。
確かに、これらはUKの新しいroots〜dubを代表する名曲かもしれない。しかし、
それ以降、これを越えるような作品は無いのかな、という気になってしまった。
シングルやLPをこまめにチェックしているわけではないので、こういう編集盤が
頼りなのだが、聴いていてシーンに新たな展開を見出す、というより、妙な閉塞感を
感じてしまった。ちょっと残念。

そんなことを気にしなければ、既にシングルで持っているというわけでなければ、
名曲2曲をversion付きで聴くことができるだけでも、お薦めできる内容だ。

B.G.M.: Centry "Release The Chains"
        Disciples "Dub Revolution"

嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕