U Roy "Original DJ" (Front Line, CDFL9020, '95, CD) - 1)Babylon Burning 2)Natty Rebel 3)Evil Doers 4)Jah Jah 5)Rule The Nation 6)On The Beach 7)Tide Is High 8)Rock Away 9)Peace And Love In The Ghetto 10)Say You 11)I Can't Love Another 12)Trench Town Rock 13)Hot Pop 14)Wear You To The Bell 15)True Confession 16)Everybody Bawling 17)Words Of Wisdom 18)The Gread Psalms 19)African Message 20)Listen To The Teacher 21)Control Tower 22)Runaway Girl 23)Natty Don't Fear 24)Chalice In The Palace 25)Come Home Little Girl Virgin / Front Lineの再発CDシリーズで最も重点がおかれているのは、U Royだと 思うのだが、70年代後半のVirgin / Front Line時代のU Royのベスト盤がリリース されている。既にでているCD 4タイトルからの曲を編集したもので、未収曲は16曲目の "Everybody Bawling"のみ。いままでU Royを聴いてきた人は買う必要もないだろうし、 むしろ、芸の無い編集に不満を感じている人も多いだろう。 しかし、これから聴こうとまずは1枚何から買おうかと迷っていた身にとって、 25曲も入っていて廉価で出まわっているこのようなCDは、とても助かる。 このCDに収録されている曲と現在出ているCDとの関係は以下の通り。この元に なったCD別にコメントしていこう。このような編集CDだとプログラムで作品別に 聴けるのが嬉しい。 11,12,18,19,20,22,23,24 U Roy "Dread In A Babylon" (Front Line, CDFL9007) - Produced by Tony Robinson, 1975 ここからは10曲中8曲も収録されている。一番重くてダブワイズな仕上がりだと思う。 "Trench Town Rock"はインストゥルメンタルだが、メロディカを吹いているのが U Royなのだろうか。元歌はわからないが"Listen To The Teacher"や"Runaway Girl" が面白い。 3,4,10,21,25: U Roy "Rasta Ambassador" (Front Line, CDFL9016) - Produced by Prince Tony Robinson, 1977 ここからは10曲中5曲。しかし、"Say You" (元が誰の曲か知らない。) やThe Heptones "I Shall Be Released"を使った"Jah Jah"など、いい曲がそろっている。 5,6,7,8,13,14,15,17: U Roy "Version Of Wisdom" (Front Line, CDFL9003) - A Treasure Island Production, 1979 (20 tracks compiled from "Version Galore" / "Words Of Wisdom") 制作がTony RobinsonではないせいかDuke Reidのせいか、他の曲たちとちょっと毛色 が違うと思う。違うのは、背景の曲がルーツというより、スカ〜ロックスティデイ っぽいものが中心だからだろうか。ちなみに6,7,8,13,14が"Version Galore"から (12曲中5曲)のようだ。 1,2,9: U Roy "Natty Rebel" (Front Line, CDFL9017) - Produced by Tony Robinson (15 tracks compiled from "Natty Rebel" / "Jah Son Of Africa") 版権の年がまちまちなのは"Natty Rebel"自体が編集盤だからか。タイトル曲"Natty Rebel"はBob Marley "Soul Rebel"を使っている。ちなみに1,2が"Natty Rebel"から のようだ。 通して聴いた感想としては、背景にダブ (ヴァージョン) を使ったものより、歌入り のをそのまま使って歌声とかけあうようにDJをしている方が面白いと思う。U Royの 声はちょっと高いが自然な声いので、DJだけだとちょっともの足りないな、と 思うが、歌声の合間に入るDJのタイミングは言葉がちゃんと聞き取れなくても絶妙な 面白さを感じる。 というわけで、25曲76分間、楽しめるCDだろう。 96/7/14 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕