drum'n'bassものとなると少々評価が甘いような気がするTFJです(その4)。 SebadohやThe PastelsからFlying Saucer Attackまで、Lo-Fi的な音楽をリリース してきたLondonのレーベルDominoが、Series 500というレーベルを作った。 その最初の2枚を。 The Third Eye Foundation "Semtex" (Domino / Series 500, SER502, '96, 12"33rpm) - A1)Semtex AA1)Science Fiction 2)Semtex (version) The Third Eye Foundationは今まで聴いたことなかったが、Flying Saucer Attack のような音響派のバンドの界隈で名前をみたことはあった。 が、このSeries 500の第二弾はなんとdrum'n'bass。パターンはそれほど変化に 富んではいないが、手数の多さだけならSquarepusherに近い。表題曲も悪くは ないのだが、電子音響〜ノイズ的な背景にdrum'n'bass流高速打ち込みの"Science Fiction"が凄い。 Antiroc "Particle Accelerator" (Domino / Series 500, SER501, '96, 12"33rpm) - A1)Particle Accelerator AA1)Baby Driver 2)Brakes 第一弾のAntirocがどういうグループか不明だが、drum'n'bassではなくelectro。 といってもClear界隈ほどチキチキピコピコはしていない。というかfunk的要素が 低い。むしろ、German experimentalなどに通ずるところもあるような気がする。 が、出来はいまいちかな。 Domino傘下のレーベルということもあって、これらは、Tortoiseのremix連作に 続く試みなのかな、という気もしている。この2枚のリリースだけではDomino / Series 500の今後の展開は読めないが、気になるレーベルだ。 96/10/26 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕