Linton Kwesi Johnson "A Cappella Live" (LKJ, LKJCD016, '96, CD) - 1)Five Nights Of Bleeding 2)Reggae Sounds 3)Bass Culture 4)Sonny's Lettah 5)It Noh Funny 6)New Craas Massahkah 7)Di Great Insohreckshan 8)Reggae Fi Dada 9)Story 10)Mi Revahlueshanary Fren 11)Tings An Times 12)Di Anfinish Revahlueshan 13)If I Woz A Tap Natch Poet 14)Hurricane Blues 93〜94年にBrussels (Belguim), Nymegen (Holland), London (England)でライブ 録音されたLinton Kwesi Johnsonの詩の朗読 (poetry readings) のCD。 Linton Kwesi Johnsonは70年代後半からDennis Bovell Dub Bandを従えて、 ダブワイズな演奏を背景に「イギリスに非ヨーロッパ系移民労働者の歴史を作る」 詩を朗読するダブ・ポエットとして、初期 UK reggae を代表する存在だったが、 今や新しい世代の陰、全く存在感がなくなっている。 このCDをア・カペラと呼んでいるのは、「詩を詠むときは、常にベースの音が頭の 中で鳴っている」と、レゲエという音楽抜きでは詩はありえないと言っていることに 対応するものだと思う。実際聴くと、音楽的といえないこともないし、元の旋律や ビートを思い出すが、初めて聴いたら、そうでも無いようにも思う。 パトワ (ジャマイカ訛りの英語) の詩は、ほとんど聞き取り不能だが、攻撃的と いうのとは違う緊張感があると思う。Linton Kwesi Johnson "Tings An Times - Selected Poems" (Bloodaxe, ISBN1-85224-168-3, '91) 読みながら、聴くといい のかもしれない。 しかし、これを繰り返し聴くかというと疑問だ。やはり、Dub Bandの演奏の付いた 作品を聴くというのを選ぶだろう。淡々としたいときには聴くかもしれないが。 Various Artists "LKJ Presents" (LKJ, LKJCD014, '96, CD) - Jean Binta Breeze, Dennis Bovell, Steve Gregory, John Kpiaye, Linton Kwesi Johnson, Shake Keane Linton Kwesi Johnsonのレーベルの音源の編集盤。未発表曲やremixは無し。ノン・ ストップ等の小細工もなし。これを聴いていると、混迷するLinton Kwesi Johnson 界隈を一望できるかもしれないが…。 そんなLinton Kwesi Johnsonだが、91年の"Tings An Times"以来の活動期に入った ようで、来年2月に来日するという。 Linton Kwesi Johnson and Dennis Bovell Dub Band 97/2/24,25 19:30- @ 渋谷クラブクアトロ with リトル・テンポ 97/2/26, 10:30- @ 京都クラブメトロ 97/2/27, 7:30- @ 大阪W'ohol with デタミネイションズ 91年の来日のときには、Linton Kwesi Johnson "Tings An Times" (LKJ, LKJCD013, '91, CD)があった。しかし、"A Cappella Live"で来る客はいるのだろうか…。 96/12/8 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕