はい、今注目の際を走るLuke Vibertのsingleをいくつか。 Luke Vibert "A Polished Solid" (Mo'Wax, MW035, '96, 12"EP) - A)A Polished Solid B1)Radart 2)Frogs Belly PlugでもWagon ChristでもなくLuke Vibert名義でのMo'Waxからの12"。drum'n'bass なのだが、Mo'Wax制作のせいか音色が軽くアコスティックものが選ばれている。 "A Polished Solid"でのストリングの音色や、"Frogs Belly"でのダブルベースや ピアノの音色が素敵で、jazz的でとても気持ちいい仕上がり。Plug名義のものより ずっと良い。お薦め。 そのLuke Vibertがからんだ、Extreme Possibilityがらみのsingle。 Various Artists "Slack Dog E.P." (Lo Recording, LOEP02, '9, 12"EP) - A)New Yawk Dog (MLO) B1)Ruff Dog (Wagon Christ) B2) (Bedouin Ascent) A面のMLO "New York Dog"から完全崩壊した高速雑音ブレークビーツだ。ambient technoなMLOという印象があったので初めて聴いたときは驚いた。すごい。壊れて いる人もそうでない人も必聴。 Wagon Christ "Ruff Dog"はPlug風のdrum'n'bassで、この作品の中では、ちょっと 淡々として平凡か。 Tortoise "Gallapagos (Version One)" (Thrill Jockey / City Slang, SHELL003, '96, 12"33rpm)のB面"Reference Resistance Gate"でJim O'Rourkeと共犯で崩壊 drum'n'bassを披露したBedouin Ascentは、ambient風の音におかまいなく鳴り 続けるSquarepusherを思い出させる高速打込が気持ちいいdrum'n'bass。崩壊は していない。 3曲ともレベルが高い出来でお薦めのsingleだ。 MLO、Wagon Christ (Plug)、Bedouin AscentといえばRising Highレーベルだが、 Plugをリリースしている傘下のBlue Angelレーベルとの共同で、"Avantgardism" というCD 2枚組のdrum'n'bass編集盤を既に96/12/2にリリースしているらしい。 「前衛主義」という題もすごいが、T-Power、Plug、Aphex Twin remix of Wagon Christ、Bedouin Ascent、Tom Jenkinsonといった参加ミュージシャンの顔ぶれも 予想通りだが凄い。はやく都内の店頭に出まわって欲しい。 96/12/9 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕