図らずしも Henry Kaiser おいかけ状態になってしまったTFJです。そんな 好きというほどでもないんだが。 一週間ほど前に、Romanisches Cafe に客がはいらないという噂を、いきつけの ジャズ喫茶で耳にしたので、最近何やってるのかちょっと調べてみたら、 さっそく意外な組み合わせでのライヴだった。というわけで足をはこんでみた。 木村 まり Trio Improvisation Romanisches Cafe, 97/5/4, 20:00-22:00 - 木村 まり (violin), Henry Kaiser (acoustic & electric guitars), 高橋 悠治 (prepared piano) Henry Kaiser の作品に参加していたこともあるヴァイオリン奏者 木村 まり の来日コンサートは、意外にも現代音楽畑の 高橋 悠治 とのトリオ編成。 Cafe は意外に狭く客は30名ほどか。カフェの奥を空けてステージ様のものを 作ってある。 一セット目は、いつ始まるでもなく、Kaiser の椅子を転がす音と高橋の椅子を ひきずる音から始まった。というわけで、フリーキーな演奏というか楽器の たてる「ノイズ」を主にした感じ。いつとぎれるというわけでもなく、1時間余。 二セット目は音楽的で、木村 solo、木村 - 高橋 duo、高橋 solo、高橋 - Keiser duo、Kaiser solo、木村 - Kaiser duo、trio という構成。後半は けっこうのってきて、最後の trio では「熱狂的な」演奏という感も。 で、アンコール一回。 二セット目の方が楽しめたが、それは音楽的空間だったから、という気もする。 一セット目のような演奏なら、こちらも、かしこまって聴いたりしないで いられるような空間の方がいいかな。 会場で 鈴木 美幸 さんと会ったので、少し情報交換。Keith Tippett は東京 では6月頭頃に法政学館で 大友 良英 らと。あと、Sainkho Namtchylak が7月。 ここで、アクション・ペインティングの公開の話を聞いたので、一度は観ておく のも悪くないかと、雨の仙川へ。 柳 和暢 ライブ・ペインティング プラザ・ギャラリー, 調布市仙川町1-24-1-15 97/5/3, 17:00-18:00 - 柳 和暢 (painting), 吉澤 侑峯 (創作舞踊), 大倉 正之助 (大鼓), Henry Kaiser (acoustic & electric guitars) うわー、観なければよかった。「気」という題名もアレな展開。こういう 精神性・肉体性の軸は、一見東洋的で、実にモダンなんじゃないか、って気が してしまった。ううう。がっくし。 97/5/3 嶋田 "Trout Fishing in Japan" 丈裕