Nederlands Dans Theater III 彩の国さいたま芸術劇場大ホール (与野本町), http://www.saf.or.jp/ 2001/9/29, 15:00-17:00 Nederlands Dans Theater (NDT) ( http://www.ndt.nl/ ) は、年齢別に3つの カンパニーに分かれているのだが、その中の40歳以上のメンバーのみからなる NDT III の公演を観てきた。ダンスでは通常、引退しているような歳なわけで、 いわゆる、派手な動き、切れ味のいい動きというものは、さすがに無かったし、 最初の _Windage_ を観たときは、やっぱりキツいかなぁ、と思ったけれど。 後は、表現力・ユーモアに溢れた舞台を楽しめた。 _Windage_ (2001) - Choreography: 竹内 秀策. - Gioconda Barbuto, Sabine Kupferberg, David Kruegel, Egon Madsen. 冒頭、いきなり Marilyn Monroe のパロディ。しかし、そのままユーモラスに 進むのかと思いきや、それ以降、2組のカップルが抽象的でいささかエロティックな 踊りが続いたので、冒頭のシーンが取って付けたような感もあった。いささか 漫然とした印象を受けてしまった。 _Two Faces_ (2000) - Choreography: Hans van Manen. - Gioconda Barbuto, David Kruegel. 若い方のカップルによるダンスは、2脚の椅子のみを使った抽象的なもの。 最初に鼻と頬の部分のみの面を使って一通り踊った後、面を取ってもう一度。 面のせいもあるのか、前半が抑え目、後半が大き目に踊った感じもあった。 派手な動きではないが、このニュアンスの違いの出し方が、面白いダンス だった。 _The Third Of 2_ (2000) - Choreography: Patrick Marin. - Sabine Kupferberg, Egon Madse. こちらは、ダンス的要素を残した無言劇というかパントマイムにかなり近いもの。 途中、実際に座ってのセリフもあったけれど。ダンスも力が抜けたリラックス した感じが楽しそうだったし。舞台中央に置かれた2つの扉のある小屋と、 帽子2つを使って、ユーモラスに展開した舞台が楽しかった。 _Birth-Day_ (2001) - Choreography: Jiri Kylian. - Gioconda Barbuto, Sabine Kupferberg, David Kruegel, Egon Madsen, Christian Fallanga. 最後は映像作品がメインで、舞台での動きは、それを巧く繋いでいく演出、とでも いう感じもあった。Mozwart の音楽を使った、宮廷での誕生パーティを題材に していたわけだけれど。歳をとってから誕生日を祝うということ、というテーマも 若いダンサーには合わないと思うし。コマ落としや早送りを使った映像も、 ちょっとベタなギャグもあったけれども、シュールで笑えるものだったし。 ダンスは若さがそもそもの前提になっているような感もあるわけだけど、 そういう所をズらした感じもある、リラックスした舞台が楽しめた、そんな ステージだった。 2001/09/30 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕