世田谷アートタウン2001 ― 三茶 de 大道芸 三軒茶屋界隈 (世田谷区) 2001/10/27,28 去年初めて観に行った大道芸のイベントに、今年も観に行った。去年も小雨に 祟られたが、今年も日曜は雨。土曜の午後に Les Cousins の舞台を観ていたので、 今年はあまり観ることが出来なかった。そんな中から観たものをいくつかコメント。 去年の空中芸はいまいちだった France の nouveau cirque の Cirque Baroque だが、 今年 Christian Taquet は次男の Benoit と Chile 出身の Camila Osorio を 連れてきた。2人とも空中芸をやったのだが。Benoit は背も高く動きも映えて カッコ良かったが。良かったのは Camila 。Benoit が演技している間は、道化的な キャラクターだったのだが。空中芸のときはポーズに妖艶な雰囲気もあったし、 ポーズを切りかえる間の動作の速さもダイナミック。特に、最後の降り方も 地面衝突寸前まで落下するというもの。こういう演技のメリハリの良さがとても 良かった。また大道芸の楽しみの一つは、芸人に弄られることだが、今回は Christian Taguet のロープ渡りのときに、ロープを引く役に引出されてしまった。 大道芸ではよくやられることだが、見た目以上に力が必要だ。芸が終わった後、 投げ銭を渡すときに、Christian に、今年の Avignon で _Triple Trap_ を観た、 と話をしたのだが。今年は長男の Jean-Baptiste が演じていたが、昔々は自分が 演じていた、とのこと。ということは、けっこう長い間演じられている演目なの だろうか。 Rue Pietonne は Germany 出身のパントマイム的なパフォーマンスユニット。 人がすっぽり入るくらいの蛇腹でフレキシブルな筒をうまく使っている。 土曜はテラスから遠目で観たのだが、日曜に近くで観たら思っていた以上に、 筒の動きがダイナミックでびっくり。ただ、日曜は機材のトラブルで途中で 終わってしまって残念。実は、日本にもたびたび2人組で来ているが、観たのは 今回が初めて。ウェブサイトの情報を見ると、もっと大人数でのパフォーマンス もあるよう。 実は、もう一組、France の高足パフォーマンス Cie Albedo, _Les Bigbrozeurs_ も楽しみにしていたのだが。日曜は雨で演ずる場所が無かったよう。メンバーと 思われるアコーディオン弾きが地下の広場で演奏しているのをみかけることが できただけだった。 日本のパフォーマーでは、パントマイム+コメディの がーまるちょば が、 楽しかった。コントローラー役と、ロボットの動きのパントマイムの組み合わせで、 それ自体は結構ベタなギャグなのだが。パントマイムが巧いし、掛け合いの タイミングも良く、とても楽しめた。 去年の気になった運営のダメさは、今年も気になったが。今年で5年目なのだから、 もっとましになっていいのではないかと思うのだが…。 2001/10/30 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕