第26回野毛大道芸 "26th The International Street Performance Festival" 野毛商店街〜吉田町商店街 + イセザキモール + みらとみらい21 (桜木町,関内) 2002/4/20,21, 12:00〜16:30/19:00. 今年の野毛大道芸はエリアさらに拡大した。野毛商店街界隈から、さらにイセザキ モールにも進出。みなとみらい21地区も、ランドマークタワー+クイーンズスクエア 界隈だけでなく、ジャックモールから汽車道、ワールドポーターズ、赤レンガ倉庫 まで。土曜日に野毛商店街からイセザキモールへ、そこから、クイーンズクスエアと ランドマークタワーへ流して観たのだけれど、全体の印象は薄くなったように 感じられた。 最も面白かったのは、Toulouse, France から来た Les Solitudes Ephemeres による パントマイムというかハプニング _Espece Humaine_。店のショウウィンドーを 動物園の檻に見立てて 「人類 (Espace Humaine) 」を見せる、という趣向の演目 だった。派手ではないけれど、可笑しいというよりも、少し不気味な感じ。通りに 出たとき、ちょっと恐々とした感じでちょっかいを出す観客と、それに静かに応じて 観客を引き込む間合いが良かったように思う。 実は似たようなところを狙っているたのかな、と思ったのが、Australia から来た Kinetic Theater。天使風の銀塗りの出で立ちの女性2人組で、立像系のパントマイムで 銀粉のかけたりして客弄りもした。しかし、時間を決めてステージを作って演じて いたのが逆効果だったかもしれない。ハップニング的にあちこちでゲリラ的に パフォーマンスをして客弄りしたほうが面白かったのではないかと思う。期待して いたところもあっただけに、ちょっと残念。 Russia から来た女性パフォーマー Elena Nekrasova による変形 hula-hoop を主に 使った演技は、新体操的な身体の動きが基本となったもの。大道芸は間近で観る 迫力というのはあるけれど、照明や音響がきちんどした舞台の方が映えるように 思った。演技時間も短かったのもちょっと物足りなかった。ソロではなく他の パフォーマーも交えて、演出も工夫して少しストーリーも持たせ、30分くらいの 演目を作る、ということをした方が良いのでは、と思ってしまった。 コミック・ジャグリングのような演技も、会場全体を盛り上げるのには欠かせないと 思うけれど。観なれてしまったこともあってか、今回は遠巻きで観る程度だった。 今回は、あまり腰を据えずにあちこち観て回ったこともあり、エリアの拡大を痛感。 これだけ大規模にやるのであれば、もう少し組織的にやった方が良いのではないか、 と思う。ステージに行かなければいつ誰がやるの判らない、というのは、観て回る 方にとっては、不便だ。タイムテーブルまでパンフレットに載せて欲しいと思う。 2002/04/20 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕