Pina Bausch Tanztheater Wutterpal, _Die Sieben Tudsuenden_ 彩の国さいたま芸術劇場大ホール (与野本町) 2002/05/11, 14:30-17:00. - Direction & Choreography: Pina Bausch. Text: Bertolt Brecht. Music: Kurt Weill. - Annette Jahns, Josephine Ann Endicott, Theo Van Gemert, Kunikazu Matsunaga, Hiroaki Kanno, Cameron Rolls. Pina Bausch を観るのは初めて、ということで、1976年初演の出世作を観てきた。 Brecht / Weill の歌が好きなので、そこがツボにはまった、という所も多分に あったけれども、楽しめた舞台だった。 バレエ的な動きはほとんど感じられなくて、レヴュー的というかキャバレー芸的な 動きが多用されていたのが、Brecht / Weill の曲に合っていたと思う。それも、 ソロでの動きよりも、群舞の方が面白かったように思う。Brecht の歌を使った演目、 ということで、歌劇的な要素も強かったように思う。漠然とストーリーも追える 感じだし、歌詞がはっきり判る人には、もっと演劇的に観えるのではないか、と 思うところもあった。 2部構成で、第一部は1933年のバレエ作品 _Die Sieben Tudsuenden_ (『小市民の 七つの大罪』) がベースになっているよう。第二部は、"Fuerchte Dich Nicht" (「怖がらないで」 (_Happy End_, 1929 の歌)) を核にした、Brecht 名曲集と いう感じだった。第二部は、知っている歌も多くて、この歌をこう表現しますか、 みたいな楽しみもあった。特に、サビのところの落差をディフォルメした感もある "Alabama Song" での群舞がツボにはまってしまった。 思わず、家に帰ってから Brecht の歌を集めたCDを聴いて復習してしまったのだが、 "Alabama Song" を聴いても、あの群舞を思い出してしまうほどだ。 2002/05/12 嶋田 Trout Fishing in Japan