『カバレット・チッタ Vol.3』 クラブ・チッタ (川崎), http://www.clubcitta.co.jp/ 2003/09/13, 19:00-21:30 - ジェームズ (BMX自転車曲乗り), 山本 光洋 (マイム), 三雲 いおり (MC,コメディ), ダメじゃん小出 (時事ネタコント), ダンスアラベスク (ベリーダンス), Kaja (ジャグリング), が〜まるちょば (マイム), 恋女房: 謝謝 + VJコミックカット (アクション映像), 神山 一朗 (マイム,マジック), 水中三姉妹 (マイム), ふくろこうじ (オブジェクト・パフォーマンス), クラフトメン (マイム・パフォーマンス), タルタルホスピタル (マジック), 東京チンドン倶楽部 (チンドン), Cicala-Mvta: 大熊 亘 (clarinet), 桜井 芳樹 (guitar), 坂本 弘道 (violincello), 関島 岳郎 (tuba), 吉田 達也 (drums), ふちがみとふなと: 渕上 純子 (vocals), 船戸 博史 (doublebass). クラブ・チッタを使った曲芸、マイム、映像、生演奏などからなる バラエティー・ショーの第三回を観てきた。過去二回も観ているが、 どんどん面白くなってきているという程ではないが、それなりの質を保って きているように思う。 今回、最も印象に残ったのは、山本 光洋 のマイム。特に意表を突くような 演出や構成だったわけでもないが、メインステージの船戸 博史 の doublebass ソロとの掛け合うような動きもカッコよかったし、左手サブステージでの ふちがみとふなとをバックに、神山 一朗 とマジックを交えてコミカルに やったのも楽しかった。山本 のマイムの動きも良いのだけれど、生演奏で ますますそれが生きていたようにも感じた。これで、音楽が録音テープ だったら、ふつうのマイムという程度に見えていたかもしれない。 それは、最後の大技ハイライト Cicala-Mvta のビートに乗ってのジェームス のBMXの曲乗りにもいえるのだが。このショーの一番の良いところは、 質の高い生演奏と合わせる形で、パフォーマンスが楽しめるということだ。 しかし、ギャンブルおやじ風のいでたちのダメじゃん小出が、Cicala-Mvta の演奏に乗せて、いつもの毒舌をしゃべくる (rap ではない) というのは、 音楽的に仕上がっていて、意外さもあって面白かった。こういう試みは、 カバレット・チッタならではとも思う。そういう点では、クラフトメンの パフォーマンスに生演奏を使わなかったのは、ちょっともったいなかった ようにも思う。 MC的な役割も担って雑多なパフォーマンスを纏め上げる鍵となっていた感も あった 梅津 和時 を抜けた穴をどうするんだろう、と思っていたのだが。 パフォーマーの 三雲 いおり がそこを埋めたことにより、客の暖まりも 早まり、流れもスムーズになったようにも感じた。逆に 三雲 いおり を 使わないで暗転で繋ぐのはもったいないと思うところもあったが。 サブステージでのパフォーマンスを見ていて、小さなハコで、パフォーマンス も大技抜きでマイムやジャクリング程度にして、生演奏も楽団じゃなくて 2人くらいのミュージシャンでやる、というのも、良さそうな気がした。 わいわいと大きく盛りあがるものではないが、渋めに落ちついて楽しめそう な気もする。ま、集客には難がありそうだが。 2003/09/14 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕