Compagnie Maguy Marin / Centre Choregraphique National de Rillieux-la-Pape _Les Applaudissements Ne Se Mangent Pas_ 世田谷パブリックシアター, http://www.setagaya-ac.or.jp/sept/ 2003/10/23, 19:30-20:30. - Choreography: Maguy Marin. Music: Denis Mariotte. - Ulises Alvarez, Manuet Chabanis, Teresa Cunha, Isaias Jauregui, Sylvie Pabiot, Ennio Sammarco, Brigitte Valverde, Dominique Uber. コンセプトにあるらしい圧政の状況に関係する動きというより、もっと 一般的なサスペンス的な状況を連想させる身のこなしを組み上げて作品 にしていったというもの。 不審者を目で追う、出会い頭で驚き後ずさる、ドアから不審者が覗く、 腕を取り引き留める、抱き止める、振り払う、突き倒す、振り倒す、 倒れた人を助け起こす、這い回る、死体を引きずる、転がり落ちる、… というとでもいう動作が、舞台の上でひたすら展開していく。個人的には 死体を引きずるような動きと、転がり落ちるような動きが、ウケてしまった けれども。典型的なダンス的な動きをあまり使わないせいか、ダンスと いうより組体操的に見えたりもしたが。 そのような動きと、強弱が変化し続けるフィードバック・ノイズに近い 音楽で、緊張感も高めだったのだが。その緊張感が続いたのは中ほど までだったろうか。動きのパターンがぼぼ出揃った感もある後半になると、 緊張が切れたか、このサスペンス的状況とでもいうものをどう落すの だろうか、というのが気になりだしてしまった。実際は、特に落すこと なく中ぶらりのままフェードアウトした感が強かったのだが。 30分くらいの長さの方が、いい緊張感を持ったまま観終れたように思った。 舞台美術は、カラフルな帯を上手下手舞台奥の三方に向こう側が見えない ようにびっしり垂らしただけのもの。三方どこから何処から人が出てくる のか予測不能な感じになって、面白かった。緊張感ある状況作りという点 でも効果的だったと思う。しかし、色使いは、あまり関係無かったよう にも感じた。 sources: Compagnie Maguy Marin, http://www.compagnie-maguy-marin.fr/ 2003/10/23 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/