2003年に観た展覧会・ダンス演劇等の公演など10選。 第一位: Rosas, _Once_, 彩の国さいたま芸術劇場大ホール, 2003/10/04, ダンス. Joan Baez, _In Concert Part 2_ (Vanguard, 1963) をかけながら、そして、 "We Shall Overcome" を歌いながら踊る Anne Teresa De Keersmaeker の 凛々しさが、とてもかっこよかった。 http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/03100401 第二位: Blue Man Group, _Tubes_, Aston Place Theater (New York), 2003/11/07, パフォーマンス・ショー. TVで受けていた伸縮するチューブを叩いてパーカッシヴな音楽を演奏する グループ、という印象を良い意味で裏切る、むしろボードヴィルショーに近く、 客弄りも巧いステージが楽しめた。数年来生で観みたいと思っていた舞台だった のだが、その期待を裏切らなかった。 http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/03110701 第三位: Pina Bausch Tanztheater Wuppertal, _Fuer die Kinder von Gestern, Heute und Morgen_, 新宿文化センター, 2003/11/16. ダンス. ストーリーのある大作という感じではないが、コメディ的な寸劇寸ダンスを 繋げていくような演出は、ヴァラエティーショーを観るようにリラックスして 観ていられるものだった。 http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/03111601 第四位: 畠山 直哉 『ATMOS』, タカ・イシイ ギャラリー, 2003/11/21-12/20, 美術展. Fos-sur-Mer の製鉄所で撮られた吹き上がる蒸気と、Camargue の湿原で撮られた 画面中央を水平に横切る地平線との、意味的な対比と構図的な対比の関係も、 ちょっと捻りが効いていて、カッコよかった。 http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/03112901 第五位: Robert Wilson / Tom Waits / Kathleen Brennan / Betty Nansen Teatret, _Woyzeck_, 東京国際フォーラムCホール, 2003/09/19, オペラ. 等身大の人間を使った影絵芝居のような美しい舞台演出も見所だったが、 不自然な造形造作をする俳優たちが作りだす微妙なドタバタ感や、Tom Waits の手によるキャバレーソング風の歌も楽しめた。 http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/03091901 第六位: 『サウンディング・スペース ― 9つの音響空間』, NTT ICC, 2003/07/11-09/28, 美術展. David Cunningham, "The Listening Room", "Untitled" (2003) や Alvin Lucier, "Empty Vessels (Tokyo)" (1997-2003) のようなフィードバック系に観客を組み こんで、観客のアクションを単純ながら生かした作品に、つい体を動かして音を 変化させたくなる楽しさがあった。。 http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/03083001 第七位: Stalker, _Fast Ground_, 六本木ヒルズ, 2003/10/19, 大道芸. 8年前に観ているとはいえ、スティルトによる大きさ高さとスティルトを付けて いるとは思えないダンスやアクロバットの安定して力強い動きが産み出す迫力 だけでも、再び観た価値があるパフォーマンスだった。彼らのパフォーマンスの 舞台となった六本木ヒルズは、他にも、L'Elephant Vert, _Faunemes_ など、 大道芸の企画が良かった http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/03101901 第八位: Studio Azzurro, _Meditazioni Mediterraneo_, 森アーツセンター53Fギャラリー, 2003/05/18-06/15, 美術展. Napoli の城のような空間での展示で無かったのは残念だが、地中海岸の伝統的な 農業漁業や手工業、美しい風景からなる雰囲気は充分に楽しめる博覧的な展示だった。 http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/03061101 第九位: 『奇天烈喜歌劇 ミステリヤ・ブッフ』, 神奈川県民ホールギャラリー, 2003/03/08, 演劇. 当時の舞台の雰囲気をちゃんと再現していたとは思わないけれども、客と役者が 入り乱れる会場も大道芸的な感覚で、Russian Avant-Garde の作品だったという ことをほとんど意識せずにリラックスして楽しめた。 http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/03030802 第十位: 『E.A.T. ―― 芸術と技術の実験』, NTT ICC , 2003/4/11-6/29, 美術展. フロンティアに向かって急速に拡張している一瞬にだけ表面化する、協働の スタイルなのかと、感慨深かった。 http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/DoH/03052501 2004/01/01 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/