Jonathan Barnbrook _Friendly Fire: The Work Of Barnbrook Design_ ギンザ・グラフィック・ギャラリー, http://www.dnp.co.jp/gallery/ggg/index.html 銀座7-7-2 DNP銀座ビル (銀座), tel.03-3571-5206. 2004/8/5-8/28 (日祝休), 11:00-19:00 (土-18:00) Damien Hirst のぶ厚いアーティストブックのデザインを手がけたことで知られる UK のグラフィックデザイナーの展覧会は、社会的問題・政治的主張を扱った 反広告活動の作品が半分を占めるという、ちょっと意外な展覧会だった。 あまり、レコード/CDのデザインを手掛けていないデザイナーということもあり、 ちょっと疎かったのだけれど、タイポグラフィに Neville Brody とかなり近い センスを感じるデザインだ。六本木ヒルズのCIデザインも彼の手によるものだった のだとこの展覧会で知ったのだが、そこでの作風は、Virus フォントとかでの 活動からすると、ちょっと違うようにも感じられた。 一階の展示はそういったCIデザインやコマーシャルビデオの作品の展示が中心 なのだが、地階の展示は2001年頃から始めているという反広告活動に関する 展示だ。北朝鮮問題を扱った作品にはじまり、反グローバリゼーション、 反米国文化帝国主義、反ブッシュ、反ブレアの作品が展示されていた。 シンパシーを感じる所が多いとはいえ彼の主張に全て同意するわけでもないし、 何か目新しい主張が含まれていて興味深いというわけでも無かった。しかし、 Neville Brody や Tomato、The Designers Republic などと並らんで語られる ことが多いグラフィック・デザイナーがこういう活動をしているのは、 UK の electronica のミュージシャン Matthew Herbert が Radio Boy で 反グローバリゼーションの旗幟を明確にしたのと並行しているように感じられる。 そういう意味で、時代の雰囲気を反映したデザインになっていると思う。 それがとても興味深かった。 それにしても、六本木ヒルズのCIデザインを手掛けているのが、 反グローバリズム的な反広告活動をしているグラフィック・デザイナだ というのも、皮肉な状況だ。 sources: Jonathan Barnbrook, http://www.barnbrook.net/ 2004/08/19 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/