『第2回 Both Sides ― 不二:日本―フィンランド現代芸術展』 _Both Sides -- Funi 2: The Second Japan-Finland Contemporary Art Exhibition_ CAP HOUSE, http://www.cap-kobe.com/ 神戸市中央区山本通3-19-8 (元町), tel.078-230-8707 2004/11/12-12/12 (火休), 11:00-20:00. - 星加 達夫, Eija Isojarvi, Ritva Kovalainen, Sanni Seppo, 三上 浩, 楡木 令子, Kirsi Tittanen. 全体としての印象は強くなかったが、、参加アーティストの中で 三上 浩 が 印象に残った。三上 浩 は1999年に亡くなった石彫の作家だ。 夜の闇の中で鑿で石を打ち、発する火花を長時間露光で写真に捉えた『Quau』 (漢字は石偏に光) シリーズが良かった。暗くぼんやり浮かび上がる石の表面を 明るいオレンジの火が弾け走るような写真だ。ぼんやりした石の黒にオレンジが 映えてシャープな感じが気にいった。 文字やシンボルらしきものを火花で浮かび上がらせる作品もあったが、 むしろ抽象的なものの方が、文字やシンボルの意味に気を取られずことなく、 色と明るさに集中する感があって、良いように思う。 また、撮影に使った石、石を打つ音、そして写真を組み合わせたインスタレーション もあったが、組み合わせたからといって写真単独に感じる力以上のものは感じ 無かった。 ちなみに、CAP HOUSE は元神戸移住センターの建物を使ったスペース。今年で 10年目と長く頑張っている所で、名を聞いたことはあったが、今回初めて行った。 もっとこぢんまりした所かと思いきや、 4階建の建物ほぼ全体を使っていた。 建物は1928年築だが、役所か学校かという作りでそれほどそう感じさせる装飾 はなく、むしろ天井の低さに時代を感じた。 2004/12/12 (2004/12/05) 嶋田 Trout Fishing in Japan 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/