Great YEar Soundings with 山川 冬樹 and 鈴木 昭男 『Homeogryllus Japonicus Orchestra Vol.2: The Garden of Resonance』 原美術館, http://www.haramuseum.or.jp/ 2005/08/20, 18:30-20:00 Great YEar Soundings によるスズムシ (homeogryllus japonicus) の鳴声を 電子・電子的に弄ったライヴというかサウンド・インスタレーションと、 2人の アーティストが共演するイベントが原美術館の庭であった。 共演というほど Great YEar Sounding が表に出てくる感はなく、スズムシの 鳴声や金属の皿のようなものを擦って出す音が通奏低音 (低音でもないのだが) のように響く中で、2人のアーティストがそれぞれパフォーマンスした。 山川と鈴木の共演は無かったが。 まずは、山川 冬樹。ホーメイというか倍音唱法を聴かせるのだが、胸にピック アップを貼り付けてライヴで音弄りしたり、electric guitar を手にして 共鳴弦付き打楽器のように使う演奏をしたり。このようなパフォーマンスは 斬新というより「いかにもアヴァンギャルド」と感じてしまった。むしろ、 ギターのピックアップに倍音唱法の声を拾わせる演奏が、ギターアンプの出力を 口に響かせるトーキングモジュレータの逆みたいで面白かった。 鈴木 昭男 は、小石を両手に持ち打ち付けカンカンと音を出しながら庭を歩き 回るところから始まり、続いてお馴染みアナラポスを使ったボイスパフォーマンス、 最後に小型の鉄琴様の打楽器を使ったパフォーマンスをした。コワモテなギミック は無いけれども、スズムシの鳴声の背景も良く、雰囲気で持っていってしまった という感じだった。 とても良かったという程でも無かったが、たまには原美術館の庭でゆったり 過ごすのもやっぱり悪くないかな、と思うイベントだったように思う。 sources: Homeogryllus Japonicus Orchestra Vol.2: The Garden of Resonance, http://greatyearsoundings.jp/event/hgjo2.html Great YEar Soundings, http://greatyearsoundings.jp/ 山川 冬樹, http://home.catv.ne.jp/dd/fuyuki/ 鈴木 昭男, http://www9.plala.or.jp/akiosuzuki/ 2005/08/29 (2005/08/21) 嶋田 丈裕, http://www.kt.rim.or.jp/~tfj/talk/index.html